7割の薬剤師は転職経験がある!?薬剤師の転職に隠された本音を紹介

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※この記事は、2017年3月30日に更新されました。
2012年10月17日に公開された「薬剤師の転職が急増している理由。 転職に隠された、薬剤師の本音を探る。」の記事の内容を追記・更新したものです。

皆さん、こんにちは!薬剤師のポールです。

薬剤師業界は空前の売り手市場、2016年時点の有効求人倍率は6.67倍と高く、2017年現在も薬剤師の転職市場は活気づいています。(参考:平成28年職業別有効求人倍率|厚生労働省

というのも、薬学部が4年制から6年制に移行したのが2006年。
その後の2010年~2012年の間は求人市場に新卒の薬剤師がいない期間となり、これをきっかけにいまだ薬剤師の売り手市場が続いているという状態です。

そんな、未だ活発な転職市場で、多くの薬剤師は転職するにあたって何を重視しているのでしょうか?

一番重視しているのは・・・ズバリ「給与」です!

薬剤師が転職した理由ベスト5

提供データ:リクルートメディカルキャリア「それぞれの職場に就いた理由(母数283 複数回答可)」



上記のアンケートの通り、薬剤師の転職理由の1位は「給与アップ」。
「もう少し良い衣服を身につけたい」とか「もっと広い家に住みたい」など、給与をアップしたい理由はいくつかあると思いますが、より高い給与を求めて新天地を目指す薬剤師が多いようです。

ということで、今回の記事では薬剤師の転職に関するアンケート調査を取り上げます。

調査結果とともに、Web上で見つけた転職者のリアルな声も交えて解説しますので、「他の人はどんな理由で転職してるんだろう」と気になる転職活動中の人や転職を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。

薬剤師の転職理由ベスト5

まず、さきほど紹介した薬剤師の転職理由ベスト5について、あらためて説明しますね。


●薬剤師の転職理由トップ5

1位.給与アップしたかったから
19.3%
2位.ゆっくりした勤務がしたかったから
13.3%
3位.スキルアップしたかったから
11.9%
4位.引っ越しをしたから
9.5%
5位.自宅からより近い場所で働きたかったから
9.1%

さらに、上記のベスト5の解答数を年代別にあらわすと、以下の表のようになります。

●年代別転職理由(年代別それぞれの職場に就いた理由)


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※画像クリックで大きく表示されます。

それぞれの理由について、詳しく解説していきます。

1位 給与アップしたかったから

給与アップしたかったから

冒頭でお伝えしたとおり、薬剤師の転職理由1位は、「給与」
アンケート回答者の約2割が、「給与アップのために転職した」と答えています。

そして、アンケート結果を年代別にみると「給与アップのために転職した」と回答したのは、30代が1番多いんです。

一般的に、30代はひと通りの仕事をこなせるようになって、自信が出てくる時期です。
それと同時に、「自分の仕事ぶりに対して給与が見合っていないのは・・・」という不満も出やすくなります。
たとえば、同年代の平均給与と比べて自分の方が少なかったりすると、「もっと稼がなくては!」と思い、転職を考える人が多いようです。

加えて、プライベートでも生活が変化しやすい年代というのもポイント。
それを示すかのように、インターネットの掲示板に以下のような30歳の方の声が投稿されています。

薬剤師です。
結婚を機に待遇の良い薬局へ転職したいです。
6年間同じ調剤薬局で勤めていました。
30歳で結婚し子供もできた頃から、自分の働く調剤薬局の給与の低さが気になってしまい、「もっと給与が良いところを」と考えるようになりました。

結婚や子供の誕生といったライフイベントは、とてもおめでたいことですが、支出が増えてしまうのもまた事実。
この投稿者さんのように、家族を支えられるだけの経済基盤をつくろうと転職を考える人もいるのかもしれませんね。

2位 ゆっくりした勤務がしたかったから

ゆっくりした勤務がしたかったから

薬剤師の転職理由2位は、「ゆっくりした勤務がしたかったから」です。

「ゆっくりと働く」という意味は、「業務量にゆとりがあって、残業する必要がない」という見方ができると思います。

そして、この質問は、年代によって回答に大きく違いが出ています。
20代で「ゆっくりした勤務がしたかったから」と回答した人は少なく、30~50代では比較的多いという結果でした。

若いうちは、覚えることが多かったり仕事が楽しかったりと、バリバリ働きたい気持ちが強く、あまり「ゆっくり働きたい」と思う人は少ないかもしれません。

しかし、30代以降になると先ほどの給与アップの項でも説明した通り、子育てや介護など、家族が増えたりライフステージが変化するので、時間にゆとりをもって働きたくなるのかもしれませんね。

3位 スキルアップしたかったから

スキルアップ

薬剤師の転職理由3位は、「スキルアップ」です。

「薬剤師として長く働きたい」と思っている人なら、専門性を深めたり、業務の幅を拡げたりして、キャリアアップを視野に入れたいですよね。
インターネット上にも、スキルアップのために転職を検討する方の声が投稿されています。

薬剤師です。
スキルアップのために転職を考えております。
大手ドラッグストアの調剤併設店に入社し10年、薬剤師以外のスタッフもみんな勉強熱心で真面目な方ばかりで、触発されることも多く充実した日々でした。
何かいやなことがあって転職したいということではありませんでしたが、将来、自分で開局することを目指しているので、処方箋解析や調剤技術などの調剤全般にわたるスキルを上げるためにはこの職場では難しいと感じており、調剤業務全般にわたってしかり勉強できる職場に移りたいと思っています。

こんな風に、夢のためにスキルアップを目指すのって、ステキですよね。

もし、上記の投稿者さんのように薬局経営を目指していたり、管理職を視野に入れている場合は、ぜひ「管理薬剤師」を目指すことをオススメします。

管理薬剤師とは、「薬局・ドラッグストアや医薬品卸業の企業などで、現場をマネジメントする薬剤師」のこと。
医薬品に関する法律の知識をはじめとして、マネジメント能力やコミュニケーション能力も身につくので、薬剤師として大きくスキルアップできるんですよ。

ちなみに、管理薬剤師になるためには、薬剤師資格以外に特別な資格は必要ありません。
以下の記事で、管理薬剤師を目指すために必要なことが詳しく解説しているので、興味のある人はぜひ読んでみてくださいね。

4位&5位 引っ越しをしたから、自宅からより近い場所で働きたかったから

4位の「引っ越しをしたから」と、5位の「自宅からより近い場所で働きたかったから」は、どちらも「職場への通勤」に関わる理由です。

職場や仕事内容が気に入っていても、通勤するのが難しいと、仕事を辞めなければいけないこともありますよね。

たとえば、「配偶者の転勤で引っ越すことになり、元の職場に通うのが難しくなって仕方なく転職する」など、家族の都合で転職するケースは多いです。
また、「職場まで電車などの乗り継ぎが多く、思ったよりも通勤時間がかかってツラかった」といった、通勤のストレスが原因で転職を決意する人も結構いるんですよ。


ここまで、ベスト5位の転職理由をみて、あなたはどう感じましたか?
もしかしたら、あなたにも思い当たることがあったかもしれませんね。

それでは転職理由に続いて、気になる「転職回数」についてみていきましょう!

薬剤師の約7割が転職経験あり!3回以上転職した人が約2割も

冒頭でお伝えしたとおり、転職市場が活発ということは、それだけ転職活動をする薬剤師が多いということです。
リクルートメディカルキャリアが実施した「薬剤師の転職回数」に関するアンケート調査では、以下のようになっています。

転職回数グラフ

提供データ:リクルートメディカルキャリア「薬剤師として働いた職場の数」(母数400 単一回答)



「職場の数が1箇所」と答えた人は29%、これはつまり転職経験がない人です。
したがって、その逆の「薬剤師の71%の人は転職経験がある」ということなんです。

さらに、働いた職場が4ヶ所以上、つまり「3回以上転職した」人が全体の23%を占めています。

薬剤師の転職は売り手市場なことに加えて国家資格なので、一度離職しても新しい仕事を探しやすい業種です。
そういう強みもあって、転職回数が多い人もめずらしくないのかもしれませんね。

転職のタイミングで最も多いのは、勤続「3年目」の転職!

ここまでの説明で、多くの薬剤師は転職経験があることがわかりましたね。
では、転職するタイミングに関してはどうでしょうか?

少し古いデータですが、薬剤師が転職をするまでの平均勤続年数に関するデータを紹介します。

平均勤続年数

引用:株式会社ネグジット総研「就労意識に関するアンケート調査」2010年1月調べ(有効回答数:123件)



データをみると、平均勤続年数「3年目」で転職する人が1番多いという結果が出ています。

よく「どんな仕事でも3年は経験してみた方がいい」と言いますが、薬剤師の転職もまた、そんなセオリーに則っているのかもしれませんね。


いかがでしたか?
今回は、薬剤師の転職に関するアンケート調査を紹介しました。

当サイト、薬剤師ネットでは、今後も多くの薬剤師さんの転職をサポートしてきた経験からわかる”薬剤師業界の転職事情”をシェアしていきたいと思っています。

もし、「1人で転職活動を進めるのは不安だから、誰かに相談に乗ってほしい」という場合は、ぜひ「薬剤師求人プレミア」などの紹介会社を利用することをオススメします。

転職成功事例ページ」などを参考にキャリアアドバイザーさんを探してみてくださいね。

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