調剤未経験の薬剤師の転職先はドラッグストアがいい!?ドラッグストアで働くメリットとは?

こんにちは!
元薬剤師のキャリアアドバイザー、伊集院ナオコです。

突然ですが、あなたはドラッグストアで働くことにどんなイメージを持っていますか?

ドラッグストアで働くと、レジ打ちや品出しなどの雑務が多いんじゃないかと心配する人が多いようです。

しかし、調剤薬局併設型のドラッグストアならそんなに雑務は多くないですし、成長中の企業だとキャリアアップのチャンスが多かったりと、実はメリットは多いんですよ。

そこで今回は、薬剤師がドラッグストアで働く場合のメリットやデメリットについてお話します。

何をメリットと感じ、何をデメリットと感じるかは人それぞれ。
先入観だけで転職の選択肢を狭めてしまわないように、今回の記事を読んだりして、幅広く情報を集めてみてくださいね。

それではまいりましょう!

今回の登場人物

伊集院ナオコ(32)

伊集院ナオコ

もともと薬剤師として働いていたが、ひょんなキッカケからキャリアアドバイザーとなる。
その後、人材紹介の企業で経験を積んだのち、「伊集院ナオコ転職相談所」を設立。
独立系人材紹介会社ならではのフットワークと元薬剤師の経験を活かしたキャリアアドバイスには定評がある。

山本優太(26)

山本優太

ナオコと同じく前職は薬剤師として働いていた。
転職を考え、ナオコの転職相談所を訪れた際、ナオコから言われたアドバイスに感銘を受け、薬剤師として転職するのではなく、ナオコと同じキャリアアドバイザーに転職することに。
「素敵な転職とは何か?」を知るべく、日々ナオコの元で勉強中。

月川透(30)

月川透

今回の相談者。
新卒入社の製薬会社にて、「MR」として働いている。
コミュニケーション力はあるものの、商談の最後の決め手となる“押し”が弱いため、営業成績はあまりよくない。
そのため、自分が営業に向いていないと感じており、営業職から別の職種への転職を検討しているのだが・・・。

ここは伊集院ナオコ転職相談所。
人生の岐路に迷った薬剤師の駆け込み寺。

今日は優太がどことなくうれしそうにしているのにゃが、はたして、はたして・・・。

ナオコさん!
今日が何の日か知ってますか?

うーん、何の日だっけ・・・?

僕が入社して半年経った日です!

あー!
優太が薬剤師からキャリアアドバイザーになって、もう半年も経つのね。
半年仕事してみて、どうだった?

少しずつですが、キャリアアドバイザーのやりがいが分かってきた気がします!
でも・・・僕ひとりの力で転職をサポートできた案件はまだないですね・・・。
いつもナオコさんに助けてもらっているので・・・。

なるほどね。
じゃあ、次に優太が担当する案件は、優太が「自分の力で成し遂げた!」と胸を張れるように、私は徹底的に裏方にまわろうかな~。

は、はい!

というわけで、次に優太が担当案件は・・・と。
あ、明日電話面談をする方ね。
この方、どんな経歴だったかしら?

えーっと、製薬会社でMRをしている人ですね。

今回の相談者

月川 透

月川透

性別:男性
年齢:30歳
雇用形態:正社員
就業状況:製薬会社のMR
現在の年収:年収600万円

相談内容:
現在、新卒入社の製薬会社にて「MR」として働いている。
コミュニケーション力はあると自覚しているものの、商談の最後の決め手となる“押し”が弱いため、営業成績が伸び悩んでいる。
そのため、自分が営業に向いていないと感じており、営業職から別の職種への転職を検討中。
ただ、来年結婚を予定しているので、なるべく年収は下げたくない。
転職先は調剤薬局を希望している。
(※MRとは、「メディカル・リプレゼンタティブ(Medical Representative)」の略称で、製薬会社の営業のことです。
MRは、自社製薬をより多く使用してもらうために、製薬情報を医師に伝えます。)

あら、珍しいわね・・・。
薬剤師なのに「MR」の仕事をしているんだ。

たしかに・・・。
僕の薬学部時代の同期でも、MRになった人は少なかったですね。

一般的にはそうよね。
薬学部を卒業して製薬会社のMRに就職するのは、全体の5%前後だったはずよ。

5%ですか!
そんなに少ないんですね・・・!
というか、よく考えれば、僕はMRの方の転職のお手伝いをするのは初めてです。

あ、そうだったわね。
MRの方の転職サポートをする際、いつも難しいのが、「希望年収」の条件が合いにくいことなのよね・・・。

希望年収ですか?

そう。
MRは営業職だから年収水準が高いのよ。
調剤薬局の薬剤師の平均年収は「450万円」から「550万円」ほどだけど、MRの場合、営業成績がよければ「年収800万円以上」稼ぐ人もいるのよ。

ひえー!
そんなにもらえるんですか・・・!

MRは他業界の営業と比べても少し特殊で「営業日当」とよばれる営業手当がつくの。
会社によって金額は違うけど、平均して1日あたり3,000円くらいの手当がもらえるの。

へえええ・・・。

あれっ?
優太知らなかったの?
MRに営業日当があることは、薬剤師のキャリアアドバイザーとしては知っておかないといけない常識なんだけどなぁ・・・。

き、聞いたことはありますよ!
具体的な金額は知らなかったですけど・・・。

うーん、今回は優太に全面的に任せると言ったものの、それだとちょっと心配ね。
そうだ、今からMRの仕事についておさらいしておきましょうか。

やった!!
・・・実は、ちょっと不安だったんですよね。

なにが“やった!”よ。
そんなことじゃないかと思ったわ・・・。

ナオコさんの説明、しっかり聞きます!

ほんとゲンキンなんだから・・・。


じゃあ、まずはMRの仕事内容についてよ。
MRは“各病院を回り、その病院の医師に自社の薬剤を使ってもらうよう働きかける仕事”のことを指すわ。
これは以前、以下の記事でも説明しているから大丈夫よね?

MRの仕事風景

は、はい!

じゃあ、薬剤師がMRとして働くメリットとデメリットって分かる?

えっ・・・!?
メリットとデメリット・・・?

もうっ。
薬剤師がMRとして働くメリットは大きく分けると以下の3つなの。

●薬剤師がMRとして働く3つのメリット

1.年収が高い
MRには、基本給のほかに「営業日当」といわれる手当がつきます。
1日あたり3000円くらいが平均的なので、月額6万円以上が手当としてつきます。
また、成績に応じてインセンティブがつく仕組みになっています。
2.福利厚生が充実している
「住宅補助」として、家賃の8割~9割を会社が負担してくれます。
たとえば、家賃10万円の物件に住んでも、自己負担が1万円から2万円で済むということです。
この福利厚生にひかれてMRになる人は多いです。
3.ビジネススキルを磨ける
製薬会社のカンバンを背負って、医師や学会などに顔を出し、営業活動を行います。
人と接したり、自社製品のセールスをする機会が多いため、ビジネススキルが磨かれます。

そうそう!
MRとして働くメリットはこの3つなんですよね~!

なーにが“そうそう!”よ。
これを機会にしっかり復習しておくのよ!

は、はい・・・。
(ショボーン)

じゃあ、次はデメリットについて説明するわ。
デメリットも大きく分けると以下の3つに分かれるの。

●薬剤師がMRとして働く3つのデメリット

1.仕事上のストレスや付き合いが多い
MRの仕事は、医師に対して、自社製品を説明し、売り込むことです。
営業職なので気を遣う場面も多く、営業先との会食や接待も多くあります。
2. 残業が多い傾向がある
営業活動をするためには薬に関する知識が必要です。
そのため、空いた時間を見つけて、積極的に新薬の勉強などもしておく必要があります。
また、会食や接待が多いので、どうしても帰宅時間が遅くなる傾向にあります。
3. 薬剤師としての知識を仕事で活かしきれない
MRは薬剤師資格があっても、調剤業務などの本来の薬剤師業務をする機会がありません。
そのため、せっかく身につけた知識を活かしきれないという側面もあります。

つまり、MRとして働くメリットとデメリットをそれぞれ一言でまとめると、メリットは「収入」の高さで、デメリットは「ハードワーク」ってことになるかしら。

ふむふむ。
メモしておきます!

MRとして働くメリット・デメリット

さて、明日、優太には月川さんに電話でヒアリングしてもらうわけだけど、さっきの話を踏まえると、どうしてもネックになってくる問題があるわね。

・・・「収入」ですよね。

そうよ。
MRから転職しちゃうと、MR時代にもらっていた高い給料を維持するのは大変よ。

そうですよね・・・。

たとえば、MRの人って、年収が高いし住宅補助もあるから、生活レベルが高い傾向にあるのよ。
たとえば、住宅補助が出る前提で、同年代よりもグレードが高い部屋に住んでいるケースもあったりするわ。
だから、MRを辞めて住宅補助がなくなると、自分では高い家賃が払えず引っ越しする人も多いのよ。

・・・。
あ、ナオコさん、ちょっと質問していいですか?

実は、月川さんの年収は今600万円なんです。
ぶっちゃけ、MRとしてはそこまで高くない気がするんですが、どう思いますか?

月川さんは今30歳。
薬学部を卒業して入社6年目での年収600万円よね。
確かに飛びぬけて高いというわけじゃないけれど、30歳であることを加味すると、MRとしては平均的なお給料だと思うわ。

ちなみに、月川さんが勤めている製薬会社は日本系の中小企業かしら?

はい、そうです!

だったら、さっきの相場で問題ないわ。
たまに、30代なのに年収1000万円以上ももらっているMRに出会うけど、彼らの場合、実力主義の外資系製薬会社に勤めているケースが多いの。
日本系の製薬会社だったら30代で年収600万円は標準的だと思う。

ふむふむ。

ただ、年収600万といっても、本人的には住宅補助も年収の一部だと感じているだろうから、注意が必要よ。
仮に月川さんが住宅補助を月8万円もらっているとしたら年間で96万円にもなるわ。
600万に96万を足すと、約700万。
だから、月川さんの実質年収は700万円近いと考えておいたほうがいいわね。

なるほど・・・!

つまり、月川さんの場合、この700万近い年収からどこまで下げられるかということがポイントね。
月川さんが年収を下げたくないという気持ちは分かるけど、MR以上の給料をもらうのは、実質的に不可能だと考えていいわ。

そうですよね・・・。

ちなみに、優太は、どんな転職先を提案しようと思っているの?

あ、月川さんの希望は「調剤薬局」なので、年収をキープすることを考えたら、地方の求人がいいかなと思っていました。
地方の薬局は年収水準が高いですから。

うーん。
月川さんが地方に行く気があればいいけれど、結婚も予定しているみたいだし、地方勤務は難しいと考えておいたほうがいいかもね。

やっぱり、そうですよね・・・。

たとえば、「ドラッグストア」への転職はどうかしら?

ドラッグストア

ドラッグストアですか・・・!
なるほど・・・!
あ、ドラッグストアなら調剤薬局より年収水準が高いので、年収が大きく下がらないかもしれませんね。
でも、月川さんは調剤薬局希望なので、ドラッグストアに興味をもってくれるかな・・・。

まあ、一度聞いてみたらいいんじゃない?
もしかしたら、月川さん、ドラッグストアで働くメリットのことを知らないのかもしれないし。

なるほど・・・!
じゃあ、ドラッグストア系の求人についても打診してみますね。

ちなみに、ドラッグストア系の求人をすすめる際は、「調剤薬局併設のドラッグストア」をオススメしてね。

OTC薬品だけで調剤施設のないドラッグストアは候補から外すってことですよね?

そうよ。
調剤薬局併設のドラッグストアは雑務が少ないし、月川さんがイメージしている調剤薬局の仕事に近いと思うから。

了解しました!

そして翌日。
優太と月川との電話面談の時間になったニャ。

はい、月川です。

はじめまして。
伊集院ナオコ転職相談所の山本と申します。

あっ!
はじめまして。

このたびはうちの転職相談所へのご登録ありがとうございました。
早速ですが、この電話でヒアリングをさせていただきたいと思います

はい!

月川さんの経歴を拝見しました。
今はMRということですが、あらためて、転職を考えたキッカケを教えていただけますか?

はい。
僕は新卒のときからずっとMR一本でやってきたのですが、最近になって、自分にはMRが向いていないなって思うようになったんです・・・。
なので、MRではなく、薬剤師の資格を活かせるほかの仕事がしたいなと思っていて・・・。

ふむふむ。
たとえば、どんな風に向いていないと思われるんですか?
お話した印象ですと、明るい印象を受けますし、営業職が向いていないというわけではない気がします。

人と接することは好きなんですが、自社製品を強く勧めるのが苦手なんです・・・。
「本当にこの製品はベストなのか?」ということを考えてしまうと、途端に押しが弱くなってしまって・・・。
だから、営業成績も伸びてないんです・・・。

そうなんですか・・・。
色々とご苦労されてきたんですね。

そうなんです・・・。
上司に悩みを相談したところ、社内での異動を勧めてくれたんですが、そこも薬剤師の資格をあまり活かせない部署なんです。
それなら、いっそのこと、薬剤師の資格がガンガン活かせる職場に転職したいと思って転職活動を始めました。

なるほど。
そういうことだったんですね。
事前にいただいた情報だと、月川さんは「調剤薬局」を希望されていますが、それには何か理由があるんですか?

いえ、あまり理由はないんです。
薬学部時代の友人のほとんどが調剤薬局で働いているので、調剤薬局で働くのが一般的なのかな・・・と思いまして。
それに、調剤薬局は病院薬剤師などよりも年収水準が高いと聞いたことがあったので、年収を下げないためには調剤薬局がいいのかなと思いました。

なるほど。
収入を気にされた結果、調剤薬局を希望されていたんですね。

はい。

・・・といってものの、ぶっちゃけ、調剤薬局に転職することでも年収は結構下がりますよね?

・・・そうですね・・・。

実際のところ、MRは飛びぬけて待遇がいいですから、年収は結構下がると思います。
ただ、調剤薬局の場合、「地方勤務」だと年収水準は割と高い傾向にあります。
たとえば、月川さんは地方への引っ越しなどは検討可能でしょうか?

えっ・・・!?
ち、地方ですか・・・!?

うーん・・・ムリですね・・・。
近々結婚する予定の彼女が都内で仕事をしていて、共働きなので・・・。

あ、そうでした。
近々、ご結婚されるんですね。
おめでとうございます!

あ、ありがとうございます!

・・・なるほどです。
地方への引っ越しは難しいということが分かりました。

あ、もし、都心の調剤薬局に転職した場合は、どのくらい年収が下がりますか?

月川さんの年収が600万円なので、100万円以上は下がる可能性があります。
それに住宅補助がなくなりますから、実質は200万円近く年収が減る感じです。

200万円・・・!
やっぱり、そのくらいは下がっちゃいますよね。

そうなんです。
そこで・・・なんですが、月川さんは「ドラッグストア」への転職って考えたことありますか?

ドラッグストアですか?

いえ、あんまり考えたことないです。

そうでしたか。
実はドラッグストアの年収は調剤薬局よりも高くて、平均年収は550万円から650万円くらいなんです。

そうなんですね・・・!

あ、でも、ドラッグストアってレジ打ちなどの雑務が多そうで、すごく大変そうなイメージがありますね・・・。

ドラッグストアのレジ

雑務が多いかどうかは、ドラッグストアの種類によっても違うんです。
おそらく月川さんがイメージされたのは、繁華街などにあるOTC薬品だけを扱っているドラッグストアじゃないですか?
住宅街などに多い調剤薬局併設型のドラッグストアであれば、薬剤師の仕事は調剤業務が中心なので雑務はそんなに多くないんですよ。

調剤施設があるドラッグストア?
あ、見たことあります!

よろしければ、今から、ドラッグストアで働くメリットやデメリットを説明しましょうか?
その説明を聞いていただき、ご自分がドラッグストアで働くイメージがわくかどうか、一度ご検討いただければと思います。

了解しました!
お願いします!

では、まずはドラッグストアで働くメリットから説明しますね。

●ドラッグストアで働く3つのメリット

1.年収水準が高い
調剤薬局の平均年収は450万円から550万円ほどですが、ドラッグストアの場合、平均年収の水準は高く、550万円から650万円ほどです。
店長になると年収1,000万円を超えるというドラッグストアもあります。
2.OTC薬品の知識が増える
調剤薬局では処方薬の取り扱いが中心ですが、ドラッグストアではOTC薬品も取り扱っています。
そのため、薬に関する幅広い知識を身につけることができます。
3.キャリアアップのチャンスが多い
店舗勤務からリーダー、店長、エリアマネージャーと昇格できるポジションが多いです。
それだけキャリアアップのチャンスが多いといえます。

なるほど・・・!
ドラッグストアは、キャリアアップのチャンスが多くて、ゆくゆく高収入も狙えるってことなんですね。

ドラッグストアはキャリアアップできる

そうなんです!
あと、月川さんにとってはもうひとつメリットがあると思います。
それは、ドラッグストアで働くと幅広い製薬会社の製品に関われるということです。


それのどこがメリットになるんですか?

月川さんは“お客さんに自社製品だけを勧めることに違和感を感じる”とおっしゃっていましたよね?
ドラッグストアなら様々な薬を取り扱っているのので、本当にお客様に合った薬を勧められると思うんです。
まあ、ここでいうお客様は“医師”ではなく“患者さん”になりますが、月川さんが最終的にお薬を届けたいのは患者さんですから、とくに問題はないですよね。

・・・たしかにそうですね!

また、ドラッグストアには年齢や性別を問わず様々なお客様が来店します。
そこで、月川さんの人当たりの良さも活かせるんじゃなかいと思っています。

・・・なるほど。
たしかに、ドラッグストアは意外と僕に向いているかもしれませんね・・・。

僕もそう思います。
ただ、ドラッグストアで勤務することにデメリットもあるので、先ほどのメリットと比較して慎重に検討していきましょう。
たとえば、ドラッグストアで働くデメリットは大きく分けてふたつあります。

●ドラッグストアで働くふたつのデメリット

1.終業時間が遅い
場所やお店によって違いますが、ドラッグストアは21時や22時頃まで営業していることがあります。
その場合、閉店まで働くシフトを採用すると終業時間が遅くなります。
2.土日休みではないことが多い
ドラッグストアは土日も営業していることが多く、ほとんどのケースで土日出勤が多くなります。
なかには併設の調剤薬局だけ土日休みというお店もありますが、割合としてはかなり少ないです。

うーん、なるほど。
ドラッグストアは勤務スタイルの面でデメリットがあるんですね。
ただ、僕は今もかなり残業が多いので(笑)、終業時間の遅さはあまり気にならないと思います。

薬剤師がドラッグストアで働くメリット・デメリット

ちなみに土日休みのドラッグストアの求人って、そんなに少ないんですか?

そうですね、じゃあ一緒に確認してみましょうか。
うちがよく使う「薬剤師求人プレミア」というサイトでチェックしてみますね。

はい。

このサイトでは勤務地や種別だけでなく、細かな休みの条件などでも検索ができます。
えーと、月川さんがお住まいの世田谷区の調剤薬局併設型ドラッグストアの求人は・・・と。
おっと、81件ですね。
ここに「土日休み」の条件も追加すると・・・。
あ、やっぱり、2件に減ってしまいますね。

2件・・・!
やっぱりかなり少ないんですね・・・!
なるほど、山本さんのおっしゃるとおり、ドラッグストアで働く場合は、土日はほぼ休めないと思っておいたほうがよさそうですね。

そうですね・・・。
あ、月川さんは「土日休み」にこだわりがありますか?

あ、こだわりはそんなにないですよ。
というのも、僕の彼女はアパレル系の職場に勤めていて、土日はほぼ仕事してるんですよ。

そうなんですか!

なので、今までの土日はひとりで過ごしたり友達と遊ぶことが多かったんです(笑)
もし、僕の休みが土日じゃなくなったら、かえって彼女と休みの日を合わせられるかもしれません。

そうですね!
土日出勤の職場の場合、平日の希望の曜日にお休みをとれることが多いので、おふたりで休みを合わせることができるかもしれませんね。

そうですよね。
ドラッグストア、いいかもしれないです!
一度彼女とも相談していいですか?

もちろんです!
私の方でも、調剤薬局併設型のドラッグストアの求人を探しておきますね。

はい!ありがとうございます!

ガチャ

よーし!
じゃあ、さっそく求人を探そうっと。
「世田谷区、調剤薬局併設型ドラッグストア、未経験OK」・・・と。

優太's データベースサーチ!!

伊集院ナオコ転職相談所には、一般的な小さな紹介会社がもつ求人データベースよりも豊富に求人を扱うデータベースがある。
そのデータベースは、ナオコの前職である「ルクナビ」のデータベースと連動しており、大手と同レベルの求人情報を抽出することが可能にゃのだ!

お、年収600万円の求人みっけ!
これなら今の月川さんの年収と同じくらいだなあ。

優太、月川さん、どんな感じだった?

あ、ナオコさん!
月川さん、調剤薬局併設型のドラッグストアへの転職に前向きになってくれたんです。
だから今、紹介する求人を探し始めたところです。

そうなの、よかったわね!

ドラッグストアのデメリットである“終業時間の遅さ”や“土日に休みをとりにくい”という点は、月川さんにとってはマイナスじゃなかったみたいです。

そうだったのね。
スムーズにいきそうで、安心、安心。

はい!

ちなみに、私だったら、月川さんにこの求人をすすめるかな。


「あかねドラッグ」・・・ですか?
あれっ?
年収550万円なので、さっきの年収600万円の求人よりも年収は下がりますね・・・。

まあね。
でも大事なのはここよ。
ちょっと読んでみて。

「調剤未経験者の実績あり、社内勉強会充実」

社内勉強会

月川さんはMRの経験しかないのよね?
じゃあ、入社してからのことを考えてあげたほうがいいわよ。
調剤経験がない状態で転職すると、入社してからが大変なの。
だから、転職先に調剤未経験者を採用した実績があるかどうかはとても大事よ。
未経験者の採用実績があるということは、未経験者の教育体制がいいってことでしょ?

・・・なるほど!
僕は月川さんの年収を落とさないことばかりに注意がいってました・・・。

あかねドラッグは今成長中の企業で、昇格のチャンスが多いの。
入社後にしっかり仕事を積み重ねれば、年収アップのチャンスはあるわ。
実は以前、調剤未経験だった方の転職先を「あかねドラッグ」に決めたことがあったわ。
その方は入社後3年目で年収が100万円近く上がったのよ。

それはすごいですね!

そうね。
その人曰く、あかねドラッグのいいところは、社内勉強会が充実している点だと言ってたわ。

なるほど・・・!
月川さんにあかねドラッグをオススメしてみます!

そして、翌日。

はい、月川です。

あ、月川さん、山本です。

あ、山本さん・・・。

昨日の件、彼女さんはどんな反応でしたか?

“ドラッグストアだったら、二人の休日の曜日が合わせられそうだからいいんじゃない?”って言ってました。

手をつなぐ男女

そうですか!
それはよかったです。

・・・。

月川さん?
どうかしましたか?

・・・あ・・・すみません。
実は今になって、調剤未経験の自分に調剤業務ができるかなと心配になってしまって・・・。
新卒なら周囲の人が教えてくれると思いますが、中途採用となるとそうも言ってられないと思いますし・・・。

なるほど、そういうことでしたか。

それなら安心してください。
そんな月川さんにピッタリの求人がありましたから。

えっ!?
本当ですか!?

はい!
今、メールで送りますね。

はい、届きました!

・・・「あかねドラッグ」・・・ですか?

実はここ、以前にうちから転職が決まった方がいるんです。
その方は月川さんと同じように調剤未経験でしたが、あかねドラッグ内の教育体制がしっかりしていたので、今ではバリバリと活躍されておられます。

そうなんですか・・・!
教育体制がしっかりしていると安心しますね。

はい、そうなんです。
あと、あかねドラッグは今成長中の企業なので、昇格のスピードも早いみたいです。
転職時のスタートは年収550万円ですが、仕事で実績を積めば、600万をクリアするのは早いと思いますよ。
先ほどお話した方も3年間で年収が100万円以上アップしたんですよ。

3年間で年収が100万円以上アップですか!
すごいですね!

・・・わかりました。
僕、あかねドラッグに応募します!

承知しました!
では早速、あかねドラッグに月川さんの書類を提出しておきますね。

よろしくお願いします!

おそらく月川さんのご経歴なら書類選考はスムーズに通ると思います。
なので、「面接対策」だけやっておきましょう。

面接対策・・・?

面接対策とは、あかねドラッグの面接で失敗しないための事前準備のことです。
おそらく、月川さんなら面接も問題ないとは思いますが、念のため、気をつけてもらいたいことがあります。

“気をつけてもらいたいこと”・・・?

はい。
月川さんに気をつけていただきたいのは、ズバリ、「退職理由の伝え方」です。

面接対策

退職理由、ですか?

はい。
今回の月川さんの転職は、職場を変えるだけではなく、MRからドラッグストアでの薬剤師と、職種もガラッと変わります。
ですから、面接では「なぜMRを辞めたいと思ったか?」という質問が必ず出ると思います。
そのときの答え方で、月川さんが“仕事に対してどんなスタンスをもっているのか?”を見極めようとしてくるはずです。

仕事に対してのスタンス・・・。

以前、僕が月川さんに「なぜMRを辞めたいのか?」と質問したとき、月川さんはどのように答えられたか憶えてらっしゃいますか?

えっと・・・。
「自社製品を売り込むのが苦手で押しが弱いから、MRには向いていない」と答えたと思います。

そうでしたよね。
月川さんが辞める理由をストレートに話していただいた場合、そういう表現になります。
でも、さきほどの理由だと、“仕事に対して頑張る自信がない”というふうに聞こえてしまうと思いませんか?

・・・た、たしかにそう聞こえますね。
実際、僕には弱気なところもありますし・・・。

いえいえ、そんなにネガティブに捉えられなくて大丈夫ですよ。
こういうのは、言い方を少し工夫したらいいだけなんです。
そのためには、以下の3つのコツを憶えておいてください。

  1. ネガティブな表現をしない!
  2. 退職理由を志望企業の応募動機に結びつける!
  3. 職場の不満はなるべく口にしない!

このうち、まず「3」に関してはクリアできていますね。
月川さんは今の職場の不満は話されていませんでした。

はい、今の職場への不満はあまりないです。
「MRに向いていないかも・・・」ということを相談したら、異動を検討してくれましたし、何より、今まで5年間お世話になっていますし。

では、ポイントは「1」と「2」ですね。
“MRという仕事が嫌い”という表現ではなく、“MRの仕事にはやり甲斐を感じていたが”・・・という表現にしてもらえればいいと思います。

な、なるほど・・・。

たとえばこんな感じですか?

「MRの仕事にはやりがいを感じていたのですが、自社製品ばかりを勧めることに違和感を感じていました。
ドラッグストアで働くことでOTC薬品の知識などが増えますし、お客様に本当に合った薬をお勧めできるのではないかと感じています」

おっ、いいじゃないですか!

たしかに、同じことを言っているはずなのに、印象がかなり違って聞こえました。

そうなんです!
面接の場はお互い初対面なので、とにかく“前向きな印象”を与えることが大事なんです。

わかりました!

そのほか、面接で使えるテクニックについては、下記の記事にまとめてありますので、お時間があるときに目を通してみてくださいね。

退職理由を伝えるときのポイント

その後、月川はあかねドラッグの面接を受けた。
そして今日は企業からの合否連絡の日・・・。

優太、なんだか落ち着かない様子ね。

今日、月川さんの合否がわかるんですよ。
そろそろ、あかねドラッグから電話があってもいいんだけどな・・・。

とりあえず落ち着いて。
それにしても、今回はほとんど優太ひとりで進められたわね。

そうなんです!
だからこそ、いつも以上に結果が気になってしょうがないんです・・・。

優太も1人前のキャリアアドバイザーになってきたわね。

あら?
あかねドラッグからじゃない?

は、はい。
伊集院ナオコ転職相談所です。

・・・はい!!
はい、はい!!
ありがとうございますー!!!

はい!!
本人に連絡してあらためてご連絡しますね。

ガチャ

どうやら、いい知らせみたいね。

はい!!!

は、はい。
月川です・・・。

月川さん!
あかねドラッグ・・・合格しましたー!!!

おおお!!!

やったあああああああ!!!

合格を喜ぶ透

・・・。


月川さん?

・・・。

あれっ?
もしもーし。

あああ、すみません!
喜んだ拍子でスマホが飛んで行っちゃってました(笑)

そうだったんですね(笑)
じゃあ、さっそく入社の日取りを決めていきましょう!

次回予告

「どこの職場にいっても、うまくいかないんです・・・!」

人間関係を理由に転職を繰り返している求職者。
今回も同じ理由で転職を考えているという。
「転職活動をする前に、あなたにはまだできることがあるわ」
求職者に静かに語りかけるナオコ。
はたして、ナオコは彼女を転職の連鎖から救うことができるのか・・・!?

次回、伊集院ナオコの転職相談所、「台風の目」。

転職の女神は、あなたにそっと微笑む。

※本コンテンツはフィクションであり、実在の人物・団体との関係はございません。
※本ノベル内で取り上げているノウハウに関しましては、実際のキャリアアドバイザーからのヒアリング及び、様々な文献を参考にして構成させていただいております。


伊集院ナオコのぶっちゃけ話

・・・ところで、ナオコさん。
うちの転職相談所に来る人たちって、みんないろいろな求人サイトに登録しているんですが、結局、ナオコさんがオススメする求人サイトってどこなんですか?

う~ん、そうね・・・。
ぶっちゃけていうと、以下の2つの法則に該当する求人情報サイトかしら。


  1. 求人データベースを豊富にもつ“大手”が運営している
  2. 登録後、機械的に求人情報を提供するのではなく、転職アドバイザーが各自の裁量で、その求職者に合った求人をしっかり調べてくれる

なるほど・・・!

あ、この2つの法則って、ナオコさんが僕に教えてくれた法則ですよね?
今なら、ナオコさんがこの法則を大切にしていた理由がすごく分かります!

ふふふ、ありがとう。

・・・でも、優太も知っている通り、この2つの法則を知らずに、適当に求人サイトを選んでしまっている人はすごく多いの。
たとえば「広告をたくさん見かけるから選んだ」とか「検索順位が高いから選んだ」、とか・・・。

だって・・・、普通はたくさん露出している求人サイトを選びますよ。
さっきの2つの法則が大事だなんてこと、普通の薬剤師さんは気付かないです。

転職活動の期間中は何かと忙しいし・・・。

そうね・・・。
そこが転職業界の“闇”でもあるのよ。

でも、その“闇”から抜け出せることができるかどうかは、自分自身。
自分の人生だから、しっかり情報収集して、“何が正しいのか?”を判断しないとね。

やみくもに求人サイトに登録するのではなく、自分の個人情報を大切にして行動しなくちゃ。

なるほど・・・。

ということを踏まえると、私が言うのもなんだけど、私が今お手伝いしている「薬剤師求人プレミア」というサイトはオススメよ。
上記の2つの法則をクリアしてるから。

リクナビ薬剤師と提携しているだけあって、求人データベースの情報量がすごいですし、サイトには転職体験談もたくさん載っているので、自分と境遇の合った人を見つけやすくて、安心できますね。

そうよ。
そして、極めつけは転職アドバイザーのレベルね。
転職アドバイザーの憧れでもあるリクルートのすご腕のアドバイザーが、時間をかけて転職をサポートしてくれるので、とても安心よ。

もしかして、そのアドバイザーの中には、ナオコさんが尊敬するあの人もいるんですよね・・・?

ふふふ、そうよ。
詳しくは、今後話すわね。

薬剤師求人プレミア 伊集院ナオコが語る2つの法則をクリアした求人サイト

トップへ


Written by ソノン池田/illustrated by シルクハット上野