希少価値が高い薬剤師になれる!オススメの専門薬剤師資格8種類と取得方法まとめ

こんにちは!
元薬剤師のキャリアアドバイザー、伊集院ナオコです。

薬剤師のあなたは「専門薬剤師」の資格に興味がありますか?

専門薬剤師イメージ

専門薬剤師とは、以前このブログで紹介した「認定薬剤師」の次のステップとなる専門資格です。

キャリアアップにつながる専門資格なのですが、実は専門薬剤師の資格を取得するハードルは非常に高いんです・・・!

その理由は、認定薬剤師の資格を保有し、研究をしていることが前提条件になることが多いから。
そのため、専門薬剤師の資格保有者は、研究環境が整っている大学病院などに勤務するケースがほとんどです。

専門薬剤師イメージ

このように、専門薬剤師の資格を取得するハードルはかなり高いため、現状では資格保有者はあまり多くありません。

しかし、だからこそ専門薬剤師は希少価値が高く、薬剤の専門家としてキャリアアップできたり、年収アップが期待できたりするんです!

1枚目

今回は、そんな専門薬剤師の資格のうち、とくにオススメの8種類を紹介し、取得条件や費用についてお伝えします!

キャリアアップしたい人や専門薬剤師の資格に興味がある人は、ぜひ参考にしてくださいね。

それでは、まいります!

専門薬剤師の資格をとるメリットふたつ

先ほどお話しした通り、専門薬剤師の資格をとるメリットは以下のふたつです。


  1. キャリアアップにつながる
  2. 収入アップが期待できる

【専門薬剤師になるメリット】
1.キャリアアップにつながる

キャリアアップにつながる

専門薬剤師の資格を取得するには、認定看護師よりもさらに高い専門性が必要です。
そのため、専門薬剤師を取得すると薬学の専門家としての価値が上がり、ほかの薬剤師はもちろん、医師や看護師をはじめとする医療関係者からさまざまな相談を受けるようになります。

さらに、専門薬剤師の資格保有者は少ないので、講演会に登壇したり、専門誌の記事を執筆したりする機会が増えるんです。
専門性を存分に活かして仕事ができるので、やりがいや充実度が高まります!

【専門薬剤師になるメリット】
2.収入アップが期待できる

収入アップが期待できる

先ほどお話ししたように、専門薬剤師の資格は希少価値が高いです。
そのため、勤務先によっては手当を支給されることがあり、年収アップが期待できます。
(こうした手当の有無は職場によっても違いますので、気になる方は勤務先に確認してくださいね)


このように、専門薬剤師の資格をとると、薬学の専門家として一目おかれる存在になるんですね。
「専門領域でトップレベルの研究者になりたい」「専門分野の発展に貢献したい」という高い志をもつ人は、ぜひチャレンジしてくださいね。

続いては、オススメする専門薬剤師の資格と取得方法について説明していきます!

キャリアアップに役立つオススメの専門薬剤師の資格8種類

キャリアアップに役立つ専門薬剤師の資格は、以下の8種類です。


  1. 医薬品情報専門薬剤師
  2. 薬物療法専門薬剤師
  3. がん専門薬剤師
  4. 感染制御専門薬剤師
  5. 腎臓病薬物療法専門薬剤師
  6. 精神科専門薬剤師
  7. 妊婦・授乳婦専門薬剤師
  8. 医薬品安全性専門薬剤師

オススメの専門薬剤師の資格

これらの資格の概要やオススメする理由、取得方法をくわしく説明していきますね。

【オススメの専門薬剤師資格】
1.医薬品情報専門薬剤師

「医薬品情報専門薬剤師」とは、「日本医薬品情報学会」が認定している資格です。
この資格は平成22年につくられ、現在の専門薬剤師数は56名です。(平成29年1月1日時点)

医薬品情報専門薬剤師の資格をもっていると、医薬品情報に関する専門知識や技術、倫理観や経験があることの証明になります。

管理薬剤師はほかの薬剤師をチェック

医薬品情報専門薬剤師をオススメするポイントは、資格取得にあたり認定薬剤師の資格が必須ではないこと。
そのため、認定薬剤師をもっていなくて、企業や薬局の管理薬剤師などで医薬品情報に携わる薬剤師にもオススメです!

医薬品情報専門薬剤師の資格取得に関する条件や費用などは、以下の通りです。


●申請に必要な資格や条件
  • 薬剤師国家資格
  • 医薬品情報に関わる業務経験5年以上
  • 申請時点で日本医薬品情報学会の会員であること
    学会のホームページよりウェブ登録し、年会費を支払うと正会員になれます)
  • 医薬品情報に関わる教育、業務実績の証明
  • 施設長、所属長等の推薦
●研修
  • 日本医薬品情報学会が指定する生涯教育セミナーや学術集会などに参加し、60単位以上を取得
●学会発表や論文投稿
  • 全国レベルの学会または日本病院薬剤師会ブロック学術大会での、医薬品情報領域に関する学会発表が2回以上あり、1回以上は本人が筆頭発表者であること
  • 複数名で査読する国際的あるいは全国的学会誌・学術雑誌で、本人が筆頭著者である医薬品情報領域の学術論文が1編以上あること
    (査読とは、原稿を読んだ上で誤りの有無を確認し、掲載の適否を判断することです)
●試験

選択式の筆記テストがあり、以下のような分野から出題されます。

  • 医薬品情報を根拠にもとづいて評価できる知識
  • 医薬品適正使用のための有効性判断、など

テストの難易度や合格率などは公開されていませんが、模擬テストが公式ページに記載されています。

●費用

参加するセミナーや学術集会によって金額は違いますが、以下の合計で約7万円ほどです。

  • 年会費:8,000円
  • 認定審査料、認定料、受験料:約3万円
  • セミナー、学術集会の参加費:約3万円

(平成29年時点)

(参考:平成29年度医薬品情報専門薬剤師認定試験 実施要項|日本医薬品情報学会

【オススメの専門薬剤師資格】
2.薬物療法専門薬剤師


「薬物療法専門薬剤師」
とは、「日本医療薬学会」が認定している資格です。
平成24年につくられ、現在の専門薬剤師数は32名です。(平成29年1月12日時点)

薬物療法専門薬剤師は、幅広い医療領域で一定水準以上の知識・技術や臨床能力をもっていることを証明できる資格です。

薬物療法専門薬剤師

そのため、幅広い医療領域の薬物療法を任せられるゼネラリストとして、どんな職場でも重宝されます!

薬物療法専門薬剤師の資格取得に関する条件や費用などは、以下の通りです。


●申請に必要な資格や条件
  • 薬剤師国家資格
  • 以下いずれかの資格を有すること
    ・日本医療薬学会の認定薬剤師
    ・日本病院薬剤師会の生涯研修履修認定薬剤師
    ・薬剤師認定制度認証機構により認証された生涯研修認定制度
    ・日本臨床薬理学会の認定薬剤師
    ・日本薬剤師会生涯学習支援システムによるクリニカルラダーレベル5の認定者
  • 薬剤師としての実務経験5年以上
    (雇用形態不問、勤務時間が週40時間程度であること)
  • 申請時点で日本医療薬学会に5年以上継続して所属していること
    学会のホームページより入会申請を行い、年会費を支払うと正会員になれます)
  • 自ら実施した5年間の薬剤管理指導実績のうち、4領域以上にわたる疾患50症例を提出
    (内科および外科症例を各10症例以上を含む)
●研修
  • 薬物療法専門薬剤師研修施設で、薬物療法に関する研修を5年以上履修
  • 薬物療法のセミナーや年会などに参加し、5年間で50単位以上履修
    (日本医療薬学会の認定薬剤師資格保有者は1年間の研修を修了したものとする。さらに薬剤師としての実務経験が6年以上ある場合、履修単位は30単位以上)
●学会発表や論文投稿
  • 医療薬学に関する全国学会あるいは国際学会での発表が2回以上あること
    (日本医療薬学会が主催する年会での、本人が筆頭発表者となった発表を1回以上含む)
  • 複数名での査読をする国際的あるいは全国的学会誌・学術雑誌で掲載された医療薬学の学術論文が2報以上あり、1報以上は本人が筆頭著者であること
●試験

認定試験があり、以下のような知識が求められます。

  • 各領域の各種疾患等に関する一般的知識
  • 薬物療法に関する知識
  • 倫理・ヒューマニズムに関する知識
  • 健康増進の知識、など

合格率や難易度についてはとくに公開されていませんが、幅広い領域について問われます。
そのため、「薬物療法専門薬剤師研修ガイドライン」や「薬物療法専門薬剤師養成研修コアカリキュラム」を参考に、しっかりと試験対策をしてくださいね。

●費用

参加するセミナーや年会などによって金額は変わりますが、以下の合計で約18万円かかります。

  • 5年分の年会費:約5万円
  • 認定審査料、認定料、受験料:約3万円
  • 講習会などの受講料:約10万円

(平成29年時点)

(参考:薬物療法専門薬剤師認定制度規程|日本医療薬学会

【オススメの専門薬剤師資格】
3.がん専門薬剤師

「がん専門薬剤師」とは、「日本医療薬学会」が認定している資格です。
平成21年につくられ、現在の専門薬剤師数は529名と専門薬剤師のなかで最も取得人数が多いです。(平成29年1月12日時点)

がん専門薬剤師を取得すると、がん領域の薬物療法に一定水準以上の実力があり、医療現場で活躍できることの証明になります。
そのため、がんの最先端治療に注力している病院などへの就職に有利になる可能性が高いです。

がん専門薬剤師

また、がん専門薬剤師は、宣伝広告が認められているので、がんの薬物療法の専門家であることをアピールできます。
そのため、講演会で登壇するチャンスが舞い込んでくることも。

がん専門薬剤師の資格取得に関する条件や費用などは、以下の通りです。


●申請に必要な資格や条件
  • 薬剤師国家資格
  • 薬剤師としての実務経験5年以上
    (雇用形態不問、勤務時間が週40時間程度であること)
  • 日本医療薬学会会員
    学会のホームページより登録申請し、年会費を支払うと正会員になれます)
  • 以下いずれかの資格を有すること
    ・日本医療薬学会の認定薬剤師
    ・日本病院薬剤師会の生涯研修履修認定薬剤師
    ・薬剤師認定制度認証機構に認証された生涯研修認定制度による認定薬剤師
    ・日本臨床薬理学会認定薬剤師
  • 過去5年間のがん患者への薬学的介入実績のうち、がん種の50症例を提出
    (消化器・呼吸器・乳房・造血器悪性疾患のうち2領域以上を含む)
●研修
  • がん専門薬剤師の研修施設における、がん薬物療法に関する研修を5年以上履修
    (日本医療薬学会の認定薬剤師資格保有者は1年間の研修を修了したものとする)
  • 日本医療薬学会が認定するがん領域の講習会で、過去5年間に50単位以上履修
●学会発表や論文投稿
  • とくにありません
●試験

選択式の筆記テストがあり、以下のような分野から出題されます。

  • がんの基礎
  • がん薬物療法(ホルモン療法を含む)
  • 各がん種における薬物療法について
  • がん薬物療法における薬剤師業務
  • 医薬品情報
  • 緩和医療

平成25年実施試験の合格率は86.1%で、受験者数72名中、合格者62名でした。
問題例研修ガイドライン研修コアカリキュラムなどで必要な知識を確認しましょう。

●費用

参加するセミナーによって金額は違いますが、以下の合計で約15万円かかります。

  • 年会費:約1万円
  • 認定審査料、認定料、受験料:約4万円
  • 講習会などの受講料:約10万円以上

(平成29年時点)

(参考:がん専門薬剤師|日本医療薬学会


【オススメの専門薬剤師資格】
4.感染制御専門薬剤師

「感染制御専門薬剤師」とは、「日本病院薬剤師会」が認定している資格です。
平成18年につくられ、現在の専門薬剤師数は253名です。(平成28年4月1日時点)

この資格を取得すると、院内感染対策に精通した薬剤師として認められます。

感染制御専門薬剤師

また病棟だけでなく介護現場などにも役立つ知識なので、介護施設で勉強会を開催する感染制御薬剤師もいるなど、さまざまな場所で活躍できるんです!

感染制御専門薬剤師の資格取得に関する条件や費用などは、以下の通りです。


●申請に必要な資格や条件
  • 以下いずれかの資格を有すること
    ・感染制御認定薬剤師
    ・ICD制度協議会が認定するインフェクションコントロールドクター(ICD)
  • ICD制度協議会に加盟している学会・研究会いずれかの会員
    (いずれも学会のホームページより入会申請を行い、年会費を支払うことで入会できます)
  • 病院長あるいは施設長などの推薦
●研修
  • とくにありません
●学会発表や論文投稿
  • 以下のような学会で、感染制御領域に関する学会発表が3回以上あり、少なくとも1回は本人が発表者であること
    ・日本医療薬学会
    ・日本薬学会
    ・日本臨床薬理学会
    ・日本TDM学会
    ・ICD制度協議会に加盟している学会・研究会
    ・日本薬剤師会学術大会
    ・関連する国際学会あるいは日本病院薬剤師会ブロック学術大会
  • 複数名で査読する国際的あるいは全国的な学会誌・学術雑誌に感染制御領域に関する学術論文が2編以上あり、少なくとも1編は筆頭著者であること
●試験

以下のような内容の認定試験があります。

  • 感染制御関連の薬剤師認定および法律
  • 留意すべき細菌・真菌・ウイルス感染症などの基礎知識
  • 抗菌薬・抗真菌薬・抗ウイルス薬などの基礎知識
  • エビデンスに基づいた感染対策
  • サーベイランスとアウトブレイクへの対応
  • 感染対策の経済性、など

問題例や難易度、合格率などは非公開ですが、出題範囲と参考資料が発表されていますので、チェックしておきましょう。

●費用

入会する学会などによって金額は違いますが、以下の合計で約5万円かかります。

  • 年会費:約1万円
  • 認定審査料、認定料、受験料:約4万円

(平成29年時点)

(参考:感染制御専門薬剤師|日本病院薬剤師会


また、感染症分野の専門薬剤師の資格としては、「HIV感染症専門薬剤師」という資格もあります。
興味がある人は以下の公式サイトをチェックしてくださいね。

【オススメの専門薬剤師資格】
5.腎臓病薬物療法専門薬剤師

「腎臓病薬物療法専門薬剤師」とは、「日本腎臓病薬物療法学会」が認定している資格です。
平成23年につくられ、現在の専門薬剤師数は16名と少ないです。(平成28年1月時点)

腎臓病薬物療法専門薬剤師

この資格をとると、腎臓病薬物治療に関して、医療機関で指導的な立場になることができます。
そのため、腎臓病治療に注力している病院などへの就職に有利になる可能性が高いです!

腎臓病薬物療法専門薬剤師の資格取得に関する条件や費用などは、以下の通りです。


●申請に必要な資格や条件
  • 腎臓病薬物療法認定薬剤師として、腎臓病および透析患者の薬物療法などに関連する医療に3年以上携わっていること
  • 日本腎臓病薬物療法学会の会員
    学会のホームページより入会申請を行い、年会費を支払うと入会できます)
  • 日本腎臓学会日本透析医学会いずれかの個人会員
    (いずれも学会のホームページより入会申請を行い、年会費を支払うと入会できます)
●研修
  • とくにありません
●学会発表や論文投稿
  • 以下のような全国レベルの学会や関連する国際学会において、腎臓病および透析患者の薬物療法に関する学会発表が5回以上あり、少なくとも2回は筆頭発表者であること。
    ・日本腎臓病薬物療法学会
    ・日本腎臓学会
    ・日本透析医学会
    ・日本医療薬学会
    ・日本薬剤師会学術大会、など
  • 複数名で査読する国際的あるいは全国的学会誌・学術雑誌での、腎臓病および透析療法に関する学術論文が3編以上あり、1編以上の筆頭著者であること
●試験

選択式の認定試験があります。
出題範囲はチーム医療・地域医療での腎臓病薬物療法に必要な医療薬学分野です。
合格率や難易度は非公開ですが、問題例参考図書は公開されているので、しっかりとチェックしておきましょう。

●費用

入会する学会などによって金額は変わりますが、以下の合計で約4万5千円かかります。

  • 学会の年会費:約2万円
  • 認定審査料、認定料、受験料:2万5千円

(平成29年時点)

(参考:腎臓病薬物療法専門薬剤師認定制度について|日本腎臓病薬物療法学会

【オススメの専門薬剤師資格】
6.精神科専門薬剤師

「精神科専門薬剤師」とは、「日本病院薬剤師会」が認定している資格です。
平成19年につくられ、現在の専門薬剤師数は46名です。(平成28年4月時点)

この資格をとると、精神科の治療薬についてのエキスパートとして認められます。

現在、精神科の医療現場は多剤併用や大量投与などの課題を抱えています。
精神科専門薬剤師は、こうした課題に取り組んでいくんです。

精神科イメージ

精神科専門薬剤師の資格取得に関する条件や費用などは、以下の通りです。


●申請に必要な資格や条件
●研修
  • とくにありません
●学会発表や論文投稿
  • 以下のような学会において、精神科領域に関する学会発表が3回以上あり、1回以上は発表者であること
    ・日本医療薬学会
    ・日本薬学会
    ・日本薬剤師会学術大会
    ・精神科領域の学会
    ・関連する国際学会
    ・全国レベルの学会
    ・日本病院薬剤師会ブロック学術大会、など
  • 複数名で査読する国際的あるいは全国的学会誌・学術雑誌に、精神科領域の学術論文が2編以上あり、1編以上の筆頭著者であること
●試験

以下のような範囲の認定試験があります。

  • 精神疾患の診断と治療
  • 精神疾患の薬物治療
  • 薬学的管理業務
  • 精神疾患患者への心理教育、コミュニケーションスキル
  • 精神疾患と法律
  • 精神保健福祉に関する法律(医療観察法、障害者自立支援法など)
  • 向精神薬に関する基礎薬理
  • 新薬に関する知識
    (海外で既に使用されている薬剤、国内で治験が許可されている薬剤など)

合格率や難易度は公開されていませんが、問題例と参考図書が公開されています。

●費用

入会する学会などによって金額は変わりますが、以下の合計で約5万円かかります。

  • 年会費:約1万円
  • 認定審査料、認定料、受験料:約4万円

(平成29年時点)

(参考:精神科専門薬剤師|日本病院薬剤師会

【オススメの専門薬剤師資格】
7.妊婦・授乳婦専門薬剤師

「妊婦・授乳婦専門薬剤師」とは、「日本病院薬剤師会」が認定している資格です。
平成20年につくられ、現在の専門薬剤師数は9名と、今回紹介する中で最も少ないです。(平成28年4月時点)

この資格をとると、妊婦はもちろん医師や看護師などの医療関係者からも頼りにされことが多くなります!
なぜなら、妊婦や授乳婦への薬物療法の安全性は、情報不足の状態だからです。
そのため、産婦人科や小児科をもつ総合病院などで重宝されるんですね。

妊婦・授乳婦専門薬剤師

妊婦・授乳婦専門薬剤師の資格取得に関する条件や費用などは、以下の通りです。


●申請に必要な資格や条件
●研修
  • とくにありません
●学会発表や論文投稿
  • 日本医療薬学会、日本薬学会、日本薬剤師会学術大会、上記妊婦・授乳婦領域の学会、関連する国際学会、全国レベルの学会あるいは日本病院薬剤師会ブロック学術大会で、妊婦・授乳婦領域に関する学会発表が3回以上あり、少なくとも1回は発表者であること
  • 複数査読制のある国際的あるいは全国的学会誌・学術雑誌に、妊婦・授乳婦領域の学術論文が2編以上あり、少なくとも1編は筆頭著者であること
●試験

以下のような範囲の認定試験があります。

  • 妊婦・授乳婦と周産期医療に関する知識
  • 妊婦・授乳婦の薬物療法に関する知識
  • 栄養・サプリメント・嗜好品の影響に関する知識
  • 先天奇形・先天異常の知識
  • 臨床研究に関する知識
  • 生命倫理と法規制

合格率や難易度は公開されていませんが、出題基準と参考図書が公開されています。

●費用

入会する学会などによって金額は変わりますが、以下の合計で約5万円かかります。

  • 年会費:約1万円
  • 認定審査料、認定料、受験料:約4万円

(平成29年時点)

(参考:妊婦・授乳婦専門薬剤師|日本病院薬剤師会

【オススメの専門薬剤師資格】
8.医薬品安全性専門薬剤師

「医薬品安全性専門薬剤師」とは、「日本医薬品安全性学会」が認定している資格です。
平成27年につくられたばかりで、現在の専門薬剤師数は22名です。(平成28年8月時点)

この資格は、医薬品による副作用に関する専門家であるという証明になります。
病棟での副作用の発生状況を管理したり、原因となる薬の推定や対策について提案したりする業務を担当することが多いようです。

医薬品安全性専門薬剤師

実は、患者の4人に1人は副作用を経験したことがあるといわれています。
そのため、副作用に関する知識をもつ専門家の存在はとても頼りにされるんです。

なお、専門薬剤師にしてはめずらしく、認定薬剤師の資格が必要ありませんので、ほかの専門薬剤師の資格よりも取得の難易度は低いといえます。

医薬品安全性専門薬剤師の資格取得に関する条件や費用などは、以下の通りです。


●申請に必要な資格や条件
  • 薬剤師国家資格
  • 医療機関における薬剤師業務経験5年以上
  • 日本医薬品安全性学会の正会員
    ホームページより入会の手続きを行い、年会費7,000円を支払うことで正会員になれます)
  • 施設長または日本医薬品安全性学会理事・評議員からの推薦状の提出
●研修
  • 医療機関における医薬品・食品の有害事例や回避事例など、医薬品安全性関連事例の対応に自ら参加した症例報告を50例以上
●学会発表や論文投稿
  • 学会発表や学会誌発表、学会参加などによる学術活動歴が原則50単位以上
●試験

認定試験があります。
出題範囲は日本医薬品安全性学会作成の「医薬品安全性学テキスト」の全範囲。
問題例などは公開されていませんが、70%以上の正解率で合格です。

●費用

参加する学会などによって金額は変わりますが、以下の合計で約7万円かかります。

  • 年会費:7,000円
  • 認定審査料、認定料、受験料:約1万円
  • 学会などの参加費:約5万円以上

(平成29年時点)

(参考:医薬品安全性指導者・専門薬剤師認定制度規則|日本医薬品安全性学会


ここまで、専門薬剤師の資格を8種類紹介してきました。
ご説明してきたように、どの資格も薬学の専門家としてキャリアアップにつながります。

ただ、お話ししている通り、多くの専門薬剤師は取得のハードルが高いです。
あなたのキャリアプランと一緒にどの資格を取得するべきか検討してくださいね。

また、「今の職場は研究に不向きで、専門薬剤師の資格を取れそうにないな・・・」と感じた人がいたかもしれません。
もし、研究環境が整った職場への転職を考えているなら、薬剤師求人プレミアのような薬剤師専門の紹介会社を利用することをオススメします。
高い専門性をもつ薬剤師の育成に熱心な職場を、キャリアコンサルタントに紹介してもらいましょう。

薬剤師専門のコンサルタントに相談

いかがでしたか?

専門薬剤師の資格は、認定薬剤師よりさらに希少価値が高いので、専門家としてのキャリアアップができます!
興味がある人は、ぜひ専門薬剤師の資格取得を検討してみてくださいね。

※本コンテンツはフィクションであり、実在の人物・団体との関係はございません。
※本ノベル内で取り上げているノウハウに関しましては、実際のキャリアアドバイザーからのヒアリング及び、様々な文献を参考にして構成させていただいております。


伊集院ナオコのぶっちゃけ話

・・・ところで、ナオコさん。
うちの転職相談所に来る人たちって、みんないろいろな求人サイトに登録しているんですが、結局、ナオコさんがオススメする求人サイトってどこなんですか?

う~ん、そうね・・・。
ぶっちゃけていうと、以下の2つの法則に該当する求人情報サイトかしら。


  1. 求人データベースを豊富にもつ“大手”が運営している
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なるほど・・・!

あ、この2つの法則って、ナオコさんが僕に教えてくれた法則ですよね?
今なら、ナオコさんがこの法則を大切にしていた理由がすごく分かります!

ふふふ、ありがとう。

・・・でも、優太も知っている通り、この2つの法則を知らずに、適当に求人サイトを選んでしまっている人はすごく多いの。
たとえば「広告をたくさん見かけるから選んだ」とか「検索順位が高いから選んだ」、とか・・・。

だって・・・、普通はたくさん露出している求人サイトを選びますよ。
さっきの2つの法則が大事だなんてこと、普通の薬剤師さんは気付かないです。

転職活動の期間中は何かと忙しいし・・・。

そうね・・・。
そこが転職業界の“闇”でもあるのよ。

でも、その“闇”から抜け出せることができるかどうかは、自分自身。
自分の人生だから、しっかり情報収集して、“何が正しいのか?”を判断しないとね。

やみくもに求人サイトに登録するのではなく、自分の個人情報を大切にして行動しなくちゃ。

なるほど・・・。

ということを踏まえると、私が言うのもなんだけど、私が今お手伝いしている「薬剤師求人プレミア」というサイトはオススメよ。
上記の2つの法則をクリアしてるから。

リクナビ薬剤師と提携しているだけあって、求人データベースの情報量がすごいですし、サイトには転職体験談もたくさん載っているので、自分と境遇の合った人を見つけやすくて、安心できますね。

そうよ。
そして、極めつけは転職アドバイザーのレベルね。
転職アドバイザーの憧れでもあるリクルートのすご腕のアドバイザーが、時間をかけて転職をサポートしてくれるので、とても安心よ。

もしかして、そのアドバイザーの中には、ナオコさんが尊敬するあの人もいるんですよね・・・?

ふふふ、そうよ。
詳しくは、今後話すわね。

薬剤師求人プレミア 伊集院ナオコが語る2つの法則をクリアした求人サイト

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Written by ソノン池田/illustrated by シルクハット上野