「くすり教育」を通じて予防医学に関われる!人気の学校薬剤師の仕事内容や求人の探し方

こんにちは!
元薬剤師のキャリアアドバイザー、伊集院ナオコです。

薬剤師のあなたは「学校薬剤師」に興味はありますか?

学校薬剤師

ただ、「学校薬剤師に興味はあるけれど、具体的にどんな仕事をしているかよくわからない」という人が多いかもしれません。

それもそのはず。
約28万人いる薬剤師のなかで、学校薬剤師は約1万7000人ほどで数は多くありません。(平成25年時点)
(参考:薬剤師数(厚生労働省調べ学校薬剤師研修報告
そのため、学校薬剤師を経験している薬剤師が少なく、その実態を知っている人が少ないんですね。

学校薬剤師とは、生徒たちの健康管理をしたり、薬に関する教育を行ったりする薬剤師のことです。
学校保健安全法という法律によって、大学を除く学校には、学校薬剤師を配置することが義務づけられています。

ちなみに、学校薬剤師の主な仕事は、以下の通りです。


  1. 保健委員会への参加や提案
  2. 飲料水やプールの水質、教室の照明などのチェック・指導
  3. 感染症や熱中症などの健康相談・保健指導
  4. 学校で使う医薬品の管理指導
  5. 薬物乱用防止や、くすり教育などの授業

学校薬剤師の仕事内容

そして、学校保健師は毎日学校に勤務するわけではなく、勤務するのは年に10日ほどです。

そのため、学校薬剤師だけで生計を立てるのは難しく、薬局に勤めながら掛け持ちで仕事をしている人もいます。

このように、収入面は少し気になりますが、学校薬剤師になりたい人は多いんです!
なぜなら、くすり教育を通じて生徒たちの病気を未然に防いだり、子供たちと交流できたりするなど、学校薬剤師ならではのやりがいがあるからです。

そこで今回は、学校薬剤師のくわしい仕事内容と仕事の魅力、求人の探し方について説明していきます。

学校薬剤師は、学校の環境衛生のチェックや薬の授業などを行う

学校薬剤師の仕事内容は、学校保健安全法で定められているので、どの学校に勤務しても業務内容はほぼ同じで、以下の通りです。


  1. 学校保健委員会への参加や提案
  2. 飲料水やプールの水質、教室の照明などのチェック・指導
  3. 感染症や熱中症などの健康相談・保健指導
  4. 学校で使う医薬品の管理指導
  5. 薬物乱用防止や、くすり教育などの授業

【学校薬剤師の仕事内容】
1.学校保健委員会への参加や提案

学校薬剤師は「学校保健委員会」に参加し、子供たちが健康に成長できるように、学校環境の改善などを提案します。

学校保健委員会とは、学校における健康の問題を研究・協議し、健康づくりを推進する組織です。
国が積極的に設置を促していて、約8割の小学校、中学校、高校に設置されています。

学校薬剤師と保健委員会

学校薬剤師は、この委員会の一員となり、学校医や学校歯科医、校長や教職員、PTAや生徒代表などと共に活動します。
学校保健委員会の活動は年に5~6回行われることが奨励されていますので、2~3ヶ月に1度は学校保健員会が実施されることが多いです。
(学校によって開催頻度は違います)

学校保健委員会では、生徒たちの食事・運動・睡眠などの生活習慣から、感染症・食中毒の予防・対策まで、幅広い内容が話し合われます。

この委員会で学校薬剤師が期待されていることは、薬学の知識を活かした情報提供や意見です。
たとえば、薬物乱用防止のテーマを議論する場合、学校薬剤師が違法薬物についてくわしく説明することがあります。

【学校薬剤師の仕事内容】
2.飲料水やプールの水質、教室の照明などのチェック・指導

学校薬剤師は、学校内が勉強や運動に適した環境であるかを検査し、必要に応じて指導も行います。
具体的には、以下のような検査です。


  • 教室の換気・照明・騒音・温度、シックハウス症候群の原因物質の有無
  • 飲料水やプールの水質検査
  • ネズミ・衛生害虫などの有無や、学校が清潔であるか
  • 給食施設の衛生状態や、食器などの洗浄状況
  • 椅子や机が体格に合っているか

薬剤師が、椅子や机のチェックをすることを意外に思う人がいるかもしれません。
しかし、椅子や机が体格に合っていないと姿勢が悪くなり、猫背や視力低下につながる恐れがあるため、こうしたチェックも薬剤師の仕事なんです。

学生が健康に学校生活を送れるかも学校薬剤師の仕事

検査を行って問題があった場合は、環境改善にむけてのアドバイスを、教職員に行います。

【学校薬剤師の仕事内容】
3.感染症や熱中症などの健康相談・保健指導

感染症の予防や対処法を指導します

学校薬剤師は、学校でおこる感染症・熱中症・食中毒などの健康相談や保健指導を行います。
たとえば、インフルエンザなどの感染症が増える冬や、熱中症・食中毒が増える夏の前には、予防や対処法を指導するんです。

【学校薬剤師の仕事内容】
4.学校で使う医薬品の管理指導

学校の保健室には、さまざまな医薬品が保管されています。
また、理科室や化学室にも、さまざまな毒物・劇物となる薬品が保管されていますよね。
学校薬剤師は、こうした薬品類が安全に保管・管理されているかをチェックし、教職員への指導を行います。

学校薬剤師は職員への指導も行う

実は、学校薬剤師の設置が義務づけられたのは、学校での医薬品の管理が問題となったことが発端です。

昭和の初期に、保健室で昇汞(消毒薬)をびんに移し変えたのを知らずに他の教師が胃腸薬と思い、児童に飲ませ死亡させるという不幸な事件がありました。
この事件がきっかけとなり、学校における医薬品の管理を指導するための学校薬剤師の必要性が叫ばれたのです。

引用元:埼玉県薬剤師会ホームページより

この事件をキッカケに、学校薬剤師の制度が作られたんです。
そのため、学校での医薬品の管理は、学校薬剤師のもっとも重要な仕事だといえます。

【学校薬剤師の仕事内容】
5.薬物乱用防止や、くすり教育などの授業

薬物乱用防止や薬の正しい服用についての教育を行うのも、学校薬剤師の仕事です。

近年では、大麻などの違法薬物事件が若年層にも広がっているため、中学校や高校などで違法薬物に関する教育が進んでいます。

違法薬物禁止

ここまで、学校薬剤師の具体的な仕事内容について紹介してきました。

冒頭でもお話しした通り、学校薬剤師はこうした仕事のすべてを年間10日ほどの勤務でこなします。
つまり、1~2ヶ月に一度くらいの頻度で、学校に行くことになります。
たとえば、4月は教室の照明検査、5月は飲料水検査、6月はプール検査と給食室の衛生管理、といった感じです。

勤務日数が少ないと、気になるのは給与ですよね。

学校薬剤師の報酬額は公立学校に勤めた場合、各地方自治体のルールによって決まります。
この金額は、数万円から数十万円など、地域によって違うので注意しましょう。
(私立の学校の場合は、各学校が定めた報酬額となります)
このように、勤務日数が少ないため、報酬はあまり多くないんです。

自治体によって、学校薬剤師の給与は違います

ここまでは、学校薬剤師の勤務スタイルや報酬についてお話ししました。

では次に、今までの情報を総合して、学校薬剤師として働いたときのメリット・デメリットを説明していきますね。

学校薬剤師のメリットは、子供たちとの触れ合いからやりがいや楽しさを感じられること

冒頭でお話ししたとおり、学校薬剤師として働くメリットは以下ふたつです。


  1. 薬に関する教育を行うことができる
  2. 子供たちと交流できる

学校薬剤師として働くメリット

【学校薬剤師のメリット】
1.薬に関する教育を?うことができる

生徒に薬の教育

最近、「セルフケア」「セルフメディケーション」が注目されています。
セルフケアとは、自分自身で病気の予防に努めることで、セルフメディケーションは、必要に応じて適?に薬を使用すること。
こうした?れを受けて、教育現場でも「生徒が薬に関する正しい知?をもつべき」という考えが広がっています。
その役割は、学校薬剤師が教育現場で担っているんです。

【学校薬剤師のメリット】
2.子供たちと交流できる

子供と交流できる

学校薬剤師は、勤務する学校で薬の授業を行うなど、子供たちと交流する機会が多いので、子供が好きな人は楽しく仕事ができるでしょう。

また、子供たちが自宅に帰り、薬の授業で学んだことを家族に伝えてくれることもあります。
多くの人に薬の教育が行き届くことは、薬学の専門家としてやりがいを感じる瞬間です。


このように、学校薬剤師はさまざまなやりがいがある仕事なんですね。

ただ、先ほどお話ししたように、報酬が少ないなどのデメリットもあります。
学校薬剤師に興味がある人は、デメリット情報も確認しておいてくださいね。

学校薬剤師のデメリットは、勤務日数が少ないので給与が安いこと

先ほどお話ししたように、学校薬剤師の勤務日数は年に10日ほどなので、年間の報酬は数万円~数十万円と少なめです。
そのため、学校薬剤師の仕事だけで生計を立てることは難しく、ほかの仕事と掛け持ちをする人が多いんです。

たとえば、本業は薬局で働いている人が学校薬剤師も兼業する場合は、学校薬剤師として勤務する日は仕事を休まなければいけません。
理解のある職場でないと、学校薬剤師との両立は難しいでしょう。

また、学校薬剤師の中には、複数の学校を掛け持ちしている人もいます。
全国で学校が約36,000校あるのに対し、学校薬剤師は約17,000人なので、学校薬剤師一人あたりの担当校数は約2.1校なんです。
(参考:平成25年度学校薬剤師研修会報告|府がくやく便り

そのため、学校薬剤師になりたいと考えている人は、勤務先が学校薬剤師との兼業を許可してくれるかを確認しておきましょう。


ここまで、学校薬剤師のメリットとデメリットを紹介してきました。
メリットやデメリット両面ありますが、薬の教育をするという特別な役割をもっている学校薬剤師の仕事は人気があるんです。

しかし、学校薬剤師はひとつの学校にひとりしかいないため、欠員がでたときにしか募集がありません。
しかも学校薬剤師の求人は求人サイトなどには掲載されていないんです。

では最後に、学校薬剤師になる方法を説明しますね。

学校薬剤師になりたい人は薬剤師同士のネットワークを活用しよう

学校薬剤師に欠員が出たら、教育委員会が地域薬剤師会に相談をします。
そして、地域薬剤師会が教育委員会に学校薬剤師を推薦する流れが一般的なんです。
そのため、地域薬剤師会に入会しておくと、欠員情報をキャッチできる可能性があります。

また、前任の学校薬剤師からの紹介というケースも多いので、薬剤師仲間に「学校薬剤師の仕事がしたい」と話し、学校薬剤師の知り合いを紹介してもらうのもいいでしょう。

ネットワークを活用

ちなみに、学校薬剤師になるのに必要な資格は薬剤師国家資格のみです。

学校薬剤師部会では、下記3点を薬剤師の必要条件として定めていますので、こちらも知っておいてくださいね。

・教育にふさわしい人間性をもつ
・教育に正しい理解をもつ
・職務に必要な知識の研鑚(講習会、研修会等)

引用元:学校薬剤師の仕事(日本薬剤師会学校薬剤師部会より)

また、せっかく学校薬剤師の仕事を見つけても、今の職場が学校薬剤師との兼業に協力的でない場合は、せっかくのチャンスをあきらめなくてはいけないかもしれません。

そんなときは、病院薬剤師との兼業に理解がある職場への転職するのも選択肢のひとつです。

もし、転職を考えるときは薬剤師求人プレミアのような、薬剤師専門の紹介会社に登録することをオススメします。
なぜかというと、紹介会社に登録しておけば、あなたの希望や事情を理解した上で、あなたに合った求人の紹介をしてくれるからです。


いかがでしたか?

学校薬剤師は、病気を未然に防ぐ「予防医療」を実現することができ、非常にやりがいがあります。
興味がある方は、ぜひ検討してくださいね。

※本コンテンツはフィクションであり、実在の人物・団体との関係はございません。
※本ノベル内で取り上げているノウハウに関しましては、実際のキャリアアドバイザーからのヒアリング及び、様々な文献を参考にして構成させていただいております。


伊集院ナオコのぶっちゃけ話

・・・ところで、ナオコさん。
うちの転職相談所に来る人たちって、みんないろいろな求人サイトに登録しているんですが、結局、ナオコさんがオススメする求人サイトってどこなんですか?

う~ん、そうね・・・。
ぶっちゃけていうと、以下の2つの法則に該当する求人情報サイトかしら。


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なるほど・・・!

あ、この2つの法則って、ナオコさんが僕に教えてくれた法則ですよね?
今なら、ナオコさんがこの法則を大切にしていた理由がすごく分かります!

ふふふ、ありがとう。

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たとえば「広告をたくさん見かけるから選んだ」とか「検索順位が高いから選んだ」、とか・・・。

だって・・・、普通はたくさん露出している求人サイトを選びますよ。
さっきの2つの法則が大事だなんてこと、普通の薬剤師さんは気付かないです。

転職活動の期間中は何かと忙しいし・・・。

そうね・・・。
そこが転職業界の“闇”でもあるのよ。

でも、その“闇”から抜け出せることができるかどうかは、自分自身。
自分の人生だから、しっかり情報収集して、“何が正しいのか?”を判断しないとね。

やみくもに求人サイトに登録するのではなく、自分の個人情報を大切にして行動しなくちゃ。

なるほど・・・。

ということを踏まえると、私が言うのもなんだけど、私が今お手伝いしている「薬剤師求人プレミア」というサイトはオススメよ。
上記の2つの法則をクリアしてるから。

リクナビ薬剤師と提携しているだけあって、求人データベースの情報量がすごいですし、サイトには転職体験談もたくさん載っているので、自分と境遇の合った人を見つけやすくて、安心できますね。

そうよ。
そして、極めつけは転職アドバイザーのレベルね。
転職アドバイザーの憧れでもあるリクルートのすご腕のアドバイザーが、時間をかけて転職をサポートしてくれるので、とても安心よ。

もしかして、そのアドバイザーの中には、ナオコさんが尊敬するあの人もいるんですよね・・・?

ふふふ、そうよ。
詳しくは、今後話すわね。

薬剤師求人プレミア 伊集院ナオコが語る2つの法則をクリアした求人サイト

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Written by ソノン池田/illustrated by シルクハット上野