その薬の飲み合わせは危険です!すべての人が知るべき正しい薬の飲み方

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知らないと大変なことになる薬の飲み方

インフルエンザや風邪などで、薬を飲むことが多くなる季節になりました。
こんにちは、漢方薬剤師の藤本マキです!

突然ですが、あなたは薬を飲むとき、きちんと「コップ一杯の水」で飲んでいますか?

仕事が忙しくて手が離せないときや、外出先で薬の飲み忘れにハッと気がついたときなど、飲み物が手元になければ、ついそのまま薬を飲んでしまいそうですが・・・。

これは、とっても危険な薬の飲み方なんです!

実は、錠剤やカプセルの薬を水なしで飲むと、のどや胃に張り付いて炎症を起こし、潰瘍ができてしまうことがあるんです。

薬は飲み方を間違ってしまうと、薬が全然効かなかったり、体に思わぬ副作用が出てしまう場合があり、注意が必要です。

今回は、知っておきたい薬の飲み方と、保管方法について、ご紹介したいと思います!

必ずコップ一杯の水、または白湯と一緒に

はじめにお伝えしたように、錠剤やカプセルの薬を水なしでそのまま飲むと、のどや胃に張り付いて炎症を起こしてしまうことがあり、さらには潰瘍ができてしまうこともあります!
必ずコップ一杯の水、または白湯と一緒に飲みましょう。

必ずコップ一杯の水、または白湯と一緒に

薬を飲むタイミングは?

食前 食事の30分~1時間前の空腹時
食直前 食事を食べ始める前に(糖尿病の薬など)
食直後 食事が終わったらすぐに
食後 食事の後の30分以内
食間 食事と食事の間のこと。
食後2~3時間の空腹時、食事の最中に飲むことではありません。
就寝前 直前、または就寝の30分~1時間前
頓服 症状が出たときに服用

1日3回服用の場合は約4時間以上あけて飲むとよいとされています。

知らないと危険!絶対にやってはいけない薬の飲み方

薬局やドラッグストアで手軽に市販薬(OTC薬・大衆薬とも呼ばれています)を買えるようになりましたが、飲み方を間違ってしまうと、体につらい副作用が出てしまうことがあります。

水や白湯以外で飲むとどのような危険あるのか、「絶対にやってはいけない薬の飲み方」について、ご紹介します!

その1 薬をお酒(アルコール)で飲まない

気分よくお酒を飲んでいて、薬の飲み忘れにハッと気がつく・・・。
そして、ついお酒と一緒に薬を飲んでしまった、という経験をお持ちの方も、いらっしゃるかもしれません。

しかし、この“お酒と薬を一緒に飲む”という行為は、命に関わることもある、危険な行為なんです。

お酒と薬を一緒に飲むのは危険

実は、アルコールと薬を一緒に飲むと、薬の効き目(薬効)を強めてしまうことがあります。
その結果、薬の副作用が強くでてしまう場合があるんです。

なぜ、薬の効き目が強くなってしまうのか。
それにはまず、薬がどのように患部に届き、排出されているのかを知る必要があります!

薬とお酒を一緒に飲むと、効き目が強くなりすぎてしまう!

ほとんどの薬は胃を通り、腸で吸収されます。
そして、肝臓から血流に乗り、全身を巡って患部に届き、薬効を発揮します。

しかし、薬は体にとって異物(毒)ですので、その後、体外に排出されなければなりません。
この時、重要な働きをしているのが、肝臓なんです。

肝臓には薬を分解する酵素があり、その酵素によって代謝が行われます。
代謝とは、薬を別の物に変え、解毒する作用のことで、薬は代謝されることで、体から徐々になくなっていくのです。

ここでアルコールの話に戻りますが、アルコールも体にとっては「毒」なんです。

そのため、薬と同じように肝臓で代謝され、解毒されるのですが、アルコールと薬を一緒に飲むと、肝臓はアルコールを優先的に代謝し、薬の代謝を後回しにしてしまうということが起きるんです!

その結果、薬は本来より強い効き目のまま、全身を駆け巡ってしまい薬効が強まるというわけなんです。

薬と●●を同時に飲むと、“相互作用”の危険がある!

また、食べ物や飲み物には薬と同じような作用をもち、薬の効き目を強めてしまうものや、薬と反対の働きをして、薬の効き目を弱めてしまうものがあるので注意が必要です。

この薬の効き目に影響を与えることを「相互作用」といいます。

たとえば、風邪でせきの症状があるときに飲むことが多い「総合感冒薬」ですが、この市販薬には、中枢神経を抑制させる成分を含んでいるものが多くあります。

中枢神経とは、体にいろいろな活動指令を出す神経のことで、中枢神経が抑制されると、体の活動も抑制されるため、眠くなったり、注意力の低下をまねいたりします。

実は、アルコールにも中枢神経を抑制させる作用があります。
そのため、薬と同時に飲んでしまうと「相互作用」が働き、中枢神経の抑制がさらに強まってしまうのです!

その結果、呼吸困難になったり、低血圧、意識障害などの副作用が現れたり、最悪の場合には、昏睡状態に陥ることもあるため、大変危険です。

呼吸が抑制されてしまう

この中枢神経を抑制させる作用をもつ薬は、風邪薬の他にも数多くあります。


  • 抗アレルギー薬
  • 鼻炎薬
  • 睡眠薬
  • 抗うつ薬 など

また、アルコールには血管を広げる作用もありますので、血圧や血管を調節する薬などとの、相互作用にも注意が必要です。

このように、アルコールは多くの薬に影響を与えます。
一緒に飲むのは絶対にやめましょう。

もし、どうしてもお酒を飲まなければならないときは、どのくらい、薬の服用と飲酒の時間をあけたら良いのか、必ず、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。

その2 残った薬を飲まない、他人に薬を譲渡しない

医師に処方された薬(医療用医薬品といいます)を飲みきる前に体調もよくなり、残った薬をそのまま置いておく・・・なんていう、経験ありませんか?

この残った薬、また体に同様の症状がでたときに、飲んでも大丈夫なのでしょうか?

実は、残った薬を飲むことは、とっても危険な行為の一つなんです。

医師に処方された薬

なぜかというと、薬は化学物質なので、温度や湿度、光によって変質しやすいからなんです。
直射日光にあたる場所に薬を置いておくと、薬の有効成分が分解されて、薬効がなくなってしまったり、逆に有害な成分に変化してしまうものもあります。

特に処方された薬は、簡易梱包ですので、変質に気をつけなければなりません。
実際に古い薬を飲んで、胃腸の調子が悪くなり、病院にかかる人もいるんですよ!

また、残った薬を他人に譲渡する行為も危険ですのでやめておきましょう。
さきほど、薬は酵素によって分解されるとお伝えしましたが、実は、この酵素の量には個人差があり、譲り受けた人にとっては薬効が強くでてしまう可能性もあるからです。

医師はあなたの体格や体調、過去のアレルギー、副作用の履歴など、様々な観点から薬を処方しています。
残った薬は他人に譲渡せず、破棄するようにしましょう。

その3 錠剤を小さく砕いたり、カプセルをあけて飲まない

薬のサイズが大きくて飲みづらい・・・。
そんな時は、錠剤を小さく砕いたり、カプセルをあけて中身だけ飲んでも大丈夫だと思っていませんか?

薬を飲むのが苦手な方は、つい、やってしまいそうですが、薬の形状を変えて飲むことは、薬効を弱めたり、思わぬ副作用を起こすことにつながり、注意が必要です。

錠剤

たとえば、腸に働きかける薬には、胃で溶けずに腸に届くように、わざわざ周りをコーティングしているものがあります。

こういった薬を砕いて飲んでしまうと、胃で溶けてしまい、本来の薬効を発揮しません。
また、副作用で、胃に潰瘍が出来てしまうこともあるんです。

薬が大きくて飲みづらい場合は、医師や薬剤師に、「小さく砕いてもよい薬なのか」、もしくは、「別の小さい薬がないか」、聞いてみるようにして下さいね!

身近な食べ物や飲み物でも影響がある!薬の相互作用

先ほどはアルコールが薬に与える影響についてご説明しましたが、実は、身近な食べ物や飲み物でも、薬に影響を与えることがあるんです!

「お茶」と一緒に飲むのはOK

ちなみに、お茶で薬を飲むのは大丈夫です。
以前はお茶のタンニンという成分が鉄剤の吸収を妨げるといわれていましたが、最近の研究では気にするほど影響はないということが、分かっています。

お茶で薬を飲むのは大丈夫

「牛乳」と一緒に飲むのはNG

牛乳ですが、抗生物質と一緒に飲んではダメだということを一度は聞いたことがあるかもしれません。
これは、牛乳に含まれているカルシウムやマグネシウムが抗生物質と結合してしまい、腸から薬が吸収されにくくなるためです。

牛乳で薬を飲む

また、牛乳には胃を酸性から中性に変化させる作用があるため、胃で溶けず腸で溶けるような便秘薬(腸溶製剤)を飲むときは気をつけなければなりません。

なぜかというと、牛乳と便秘薬を一緒に飲むと、腸に届く前に胃で溶けてしまい、薬効がなくなってしまうからなんです。

「グレープフルーツジュース」と一緒に飲むのはNG

また、その他の飲み物で注意したいのが、グレープフルーツジュースです。
グレープフルーツの果肉に含まれる成分が、肝臓での薬物代謝を阻害して、薬物の血中濃度を上昇させてしまう可能性があるんです。
そして、薬の効きすぎてしまい、血圧が下がったり、頭痛、めまいなどの症状がでることがあります。

グレープフルーツジュース

くわしくは、以下のページでも紹介されていますので、確認してみてくださいね。

このように、身近な飲み物でも薬に影響を与えることがあります。
なので、薬を飲むときは水か白湯で飲むようにして下さいね!

飲み物や食べ物に関する相互作用まとめ

その他の飲み物や食べ物に関しての相互作用も表にまとめてみましたので、参考にしてくださいね!

食べ物・飲み物 影響が考えられる薬 体への影響・薬の相互作用
牛乳 抗生物質・骨粗しょう症 薬効を弱める
便秘薬(腸溶製剤) 胃にむかつきなどの副作用がでやすい、薬効を弱める
グレープフルーツ 高血圧・心臓病・偏頭痛・脂質異常症・睡眠薬など 酵素の働きを邪魔するため、薬効が強まる
コーヒー・紅茶
(カフェイン)
解熱鎮痛薬・かぜ薬
(カフェインを含むもの)
カフェインのとり過ぎで頭痛が起こる可能性がある
納豆・クロレラ
(ビタミンK)
抗血栓薬(ワーファリン) ビタミンKには血液を固める作用があるため、薬効を弱める
チーズ・ワイン・紹興酒
(チラミン)
パーキンソン病(セレギリン塩酸塩)
抗生物質(リネゾリド)
結核の薬(イソニアジド)
血圧の急上昇がおこる可能性がある
エキネシア
(キク科の植物)
心臓病・骨粗しょう症・リウマチの薬など 薬の代謝酵素の邪魔をするため、肝臓の機能が悪化する可能性
セントジョーンズワート
(オトギリソウ科の植物)
抗うつ薬・片頭痛・抗不安薬・気分安定薬・パーキンソン病(セレギリン塩酸塩) セロトニン症候群(手足のけいれん、発汗、不安など)、副作用が強まる
心臓病・経口避妊薬・ぜんそく・せき止め・抗血栓薬(ワーファリン) 薬効を弱める
食物繊維入り特定保健用食品
(ペクチン、小麦ふすま)
すべての薬 薬が吸収されにくくなり、薬効を弱める
骨の健康が気になる方の食品
特定保健用食品
抗生物質 カルシウムが薬と結合して、薬効が弱まる

使用期限もある!薬の正しい保管方法

あなたの家の薬箱に何年も使っていない薬はありませんか?
実は、市販薬にも使用期限はあるのです。

薬局などで売られている市販薬は、製造してから未開封の状態で3年程度は保管できるようになっていて、薬が包装されている外箱には使用期限が印刷されています。

ただし、医師に処方された薬は、上述した通り、処方された期間が使用期限になります。

また、市販薬に同封されている説明書には、飲み方や副作用に関する注意事項、保管方法、開封後の使用期限などが書かれていますので、必ず確認するようにしましょう。

薬の保管に最適な温度は、常温?冷蔵?

次に気になるのが薬の保管温度です。
薬が温度や湿度、光によって変質しやすいことは先ほども述べましたが、常温でも大丈夫なのでしょうか?

実は、薬の理想的な保管温度は15度以下で、最高でも30度までです。
ですので、気温が高い夏場の保管場所には注意が必要です。
薬は冷暗所の涼しいところで保管するようにします。

涼しい所といえば、冷蔵庫の保管がよいのでは?と思うかもしれませんが、薬を冷蔵庫に入れたときに結露が発生し、カビがはえてしまうことがあります。
ですので、薬は湿度が低い冷暗所が理想的な保管場所です。

ただし、シロップや目薬などの液剤、インスリン(未開封)や体温で溶けるように作られている座薬は冷蔵保存が望ましいので、説明書を確認するようにし、薬剤師の指示に従いましょう。

未開封でも薬の劣化が進んでいることも!薬をよく観察してみよう

たとえ未開封であっても、以下のような場合は薬が劣化している可能性がありますので注意しましょう。


  • 薬の色が変わっている(白い薬が黄ばんで見える)
  • 錠剤に亀裂が入っている
  • においが変わっている
  • 粉や粒同士がくっついて、固まっている
  • 透明だった液剤(目薬)が濁っている
  • 油が浮いている(軟膏・クリーム)

この他の症状でも、気になる場合は薬剤師にご相談ください。

いかがでしたか?

薬の飲み方ひとつでも意外と気をつける点が多いのことを分かっていただけたかと思います!

また、薬をたくさん飲んでいる方は薬と薬の相互作用に気をつけなければなりません。
そんなときは「お薬手帳」が役立ちます。

必ず、医師や薬剤師にお薬手帳を見せて相談するようにして下さいね!

この記事の監修にご協力いただきました
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