第15話 あなたを救う、それが私の道標!今明かされるお春の秘密

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語り部渡辺

皆さん、こんにちは。
語りだけのお仕事で太り始めた渡辺です。

ゲーテに捕らえられた中村を救うべく、敵の本拠地「ゴスラーインターナショナル」へやってきたマキたち一行。

しかし、その頃、中村の身には恐ろしいことが起きていた。

交差する哀しき運命。歴史は繰り返されるのか?

そして、お春が語り出す「ゲーテの真実」とは一体?

今、物語が大きく動き出す!

これが・・・!

ゴスラーインターナショナル・・・!!

ゴスラーインターナショナル社

すごく大きいです・・・!!

そうだろう。
ゴスラー社は、今やドイツでは飛ぶ鳥を落とす勢いで急成長している製薬会社だ。
その活動は明らかになっていないが、ゲーテが世界中から集めた優秀な薬剤師たちが日夜研究を行っている。
彼らの多くは、皆、ゲーテの洗脳にかかってしまってはいるが、研究者としての熱意が冷めたわけではない。いや、むしろ、この恵まれた環境で、今まで以上に研究に没頭できているという。

そうなのね・・・。
ゲーテのことは悪い奴だと思っていたけど、なんか複雑ね・・・。

・・・。
しかし、奴が世界の医療支配を企んでいることは確かだ。

ハルトマンさん・・・。
ちょっと尋ねてもいいですか?

ん?何だ?

・・・あの、前からずっと聞きたかったんですが、ゲーテが企んでいる「メディカル・エデン計画」って、結局どんな計画なんでしょう?
医療を支配する?というのも、なんだか漠然としてて・・・。

・・・うむ。
私もはっきりとは分からないのだが、全世界から医師や薬剤師を集め、その技術を一箇所に集中させることで、今よりさらに高度な医療技術を研究・開発する、という目的らしい。
優秀な人材による一極集中の研究により、開発スピードにレバレッジがかかるのだろう。
ただ、そこで研究・開発された最新の医療技術の恩恵を受けることができるのは、ごく一部の選ばれた人間。
ゲーテは人間をふるいにかけ、医療の楽園をつくろうとしているのかもしれん・・・。

医療の・・・楽園・・・。

ゲーテって奴、やっぱり勝手ね。
世の中には満足のいく医療を受けられない人たち も、まだまだたくさんいるのに。

私もそう思う。
先程の話はあくまでも私の推測だ。
私は奴がなぜメディカル・エデン計画を始めたのか、本当のところは知らない。

・・・ただ、奴には何か理由があるのだと思う。

・・・。

あ!そういえば!
お春さんってゲーテの知り合いなんでしょう?
さっき戦った「ウェルズ」って男とも知り合いっぽかったし・・・。

そういえば、以前、お春さんはゲーテの計画に気付いていたって言っておられました・・・!

た、確かに・・・。
お春さん、そのあたり教えてください!

!!

・・・。
そろそろ話す時が来たかの。

実は、わしとゲーテは・・・
元恋人同士だったのじゃ。

えっ!!!?

話せば長くなる・・・。

わしの本当の名は、アンナ・カトリーナ・シェーンコプフ。
お春という名は、60年前、日本に来た時から名乗っておる。

わしは1746年、ドイツのライプツィヒに生まれた。
ゲーテと出会ったのは、わしが19歳のころじゃった。

えっ!!?1746年!?
・・・ってことは、お春さん、今は267歳?

267歳・・・。

ほっほっほ、驚いたかのう。
さあ、続きを話すぞよ。

わしはその頃、ライプツィヒという町の大学近くのレストランで働いておった。

そこで、ゲーテと出会うのじゃ。

ゲーテはそのレストランの常連客で、文学をこよなく愛する爽やかな青年じゃった。

わしはいつしか、レストランに通うゲーテと話すようになり、お互い文学が好きだったこともあり、二人は急速に惹かれていった。
そして、いつしか恋仲になったのじゃ。

その頃、ゲーテは、ライプツィヒ大学の法学部に入学しておった。

ゲーテの父はゲーテに法学を学ばせ、出世させたいという意向があったようじゃが、ゲーテは常々、自分は文学の道へ進みたいと言っておった。
わしはそんなゲーテの文学話が好きで、店が終わった後、朝まで二人で語り明かしたものじゃ。

わしたちは、どこにでもいる幸せなカップルじゃった。

ただ、そんな幸せな日々も長くは続かなかった。

あるとき、ゲーテに異変が起きたんじゃ。
彼は病魔に襲われてしまった。

病魔によって大学に通えなくなったゲーテは、故郷に戻った。
わしは彼の療養中、会いに行くことを許されなかった。
なぜなら、彼は伝染病にかかったと言われていたからじゃ。

その1年後、わしがゲーテに会ったとき、彼は変わっていた。

いや、表面上は何も変わっていなかった。
しかし、ゲーテの中に「何か」が棲みついたようじゃった。
彼はわしに会うなり、自分を苦しめた病魔、そして、その病魔を治癒できない医療業界への憎悪を口に出すことが増えていった。
それは明らかに以前のゲーテとは違っていた。

わしはゲーテが心の病にかかったと感じた。
当時、一部の間で「心気症」という病が流行っておったからじゃ。

心気症というのは、病を心配するあまり、精神に異常をきたす症状のことじゃ。
おそらく、ゲーテは、自分の病に悩み苦しんだあげく、その心気症にかかってしまったのじゃろう、と。

わしはゲーテの心の病を治してやりたい一心で、医療の道へ進むことを決める。
そこでわしが選んだのが、「薬剤師」になることじゃった。

18世紀の医療技術水準は、現在に比べると非常に低かった。
その時代において、医療をしっかり学ぶためには、薬剤師になるのが一番だと感じたのじゃ。

心気症は精神医学の分野じゃったが、当時最も進んでいた薬剤師の知識があれば、きっと治せると、わしは考えておった。

ただ、わしが薬剤師としての道を歩み始めた一方で、ゲーテの心は次第に荒んだものとなっていった。
わしが薬剤師になることにも反対した。

そして、わしは彼と距離を空け始めてしまう。

ある日、わしはゲーテに言った。
「一人前の薬剤師として、あなたを治せる力を得た日、再びあなたの元へ現れる。
それまで、私を待っていて欲しい」と。

しかし、その言葉がゲーテの心にさらに寂しさを与えてしまったのじゃろう。
ゲーテはわしとの別れを選んだ。

別れて7年の月日が流れた頃、わしは、ゲーテに新しい恋人ができたと聞いた。
それは「シャルロッテ」という美しい女性じゃった。

シャルロッテ

ゲーテはシャルロッテを心から愛しておった。

だが、神は残酷じゃった。
シャルロッテは重い病にかかっておったのじゃ。

ゲーテはシャルロッテを治療するために医者を探した。
しかし、当時の医療の水準は低い上、偽物の医者が横行しておった時代。
可哀想なことに、シャルロッテは、偽の外科医の治療を受け、その命を落としてしまうのじゃ。
そして、その外科医は、ゲーテがシャルロッテを治療するために、人づてに紹介してもらった医者じゃった。

自分が偽の医者を連れてきたために、シャルロッテは命を落とした。
それを知り、ゲーテは自分をひどくののしった。

愛する人を失い、ゲーテは怒り狂い、彼は憎悪の塊と化した。
そして、その憎悪は世のすべての医療に向けられたのじゃ。

ゲーテの中に眠っていた「悪魔」は目を覚ました。
彼は「粛正」という名目で、まず手始めに外科医たちに天罰を与えていった。
復讐の権化と化したゲーテは、自身と同じように愛する人を偽の医療で死なせた者たちを率い、それはやがて暴徒と化していった。

彼らの多くは、まるで、何か目に見えない力で操られているようじゃった。

わしは気付いておった。
ゲーテの中に眠る「悪魔」がそれを起こしているのだと。

やがて、ゲーテの憎悪はわしたち薬剤師に向けられた。
「ゲーテを止めねばならん」、わしは当時の薬剤師たちと一緒にゲーテと戦う道を選んだのじゃ。
そして、ゲーテと、わしたち薬剤師の全面戦争が始まった。

薬剤師との全面戦争・・・。

そんなことがあったなんて・・・。

彼は悪魔に取り憑かれておったのじゃ。

薬剤師に憎悪を向けたゲーテたち。
わしたちはその暴徒を止めるべく立ちあがった。

わしたちには、彼らに対抗するための強い武器があった。

あっ・・・!!
そういえば、以前、お春さんが「薬剤師は魔女の末裔だ」って・・・。

よく覚えておったのう。
そうじゃ、薬剤師には悪魔に対抗するための力があった。
「魔力」とも呼ばれるが、正確には、自然と同調し、自然の持つエネルギーを活用する力じゃ。

それが・・・「ファーマシストエナジー」・・・なんですか?

そうじゃ。
現代の医学界ではすっかり忘れ去られてしまった力じゃが、その力は現代もすべての薬剤師の中に流れ続けておる。
ただ、ほとんどの薬剤師が、それを具現化する術を知らぬだけじゃ。

具現化・・・。
もしかしたら・・・私にもマキちゃんのような力が・・・?

そうじゃ。
ただ、マキちゃんの場合は、薬剤師の中でも突出したファーマシストエナジーを持っておる。
なぜ、そのような高いファーマシストエナジーを持っているかは分からぬが、おそらく、中村の影響も大きいじゃろう。

中村・・・さんが・・・??

詳しくは第7話を見返すとええ。
続きを話すぞよ。

代々、薬剤師には「魔女の化身」がいる、と言われておった。
14世紀から17世紀末にかけて、ヨーロッパ全土で「魔女狩り」が行われたのは覚えておるかえ?

薬剤師の中には、自然と同調し、自然の持つエネルギーを活用する力を持つ女性がおった。
それにより、身体に効き目のある薬草を簡単に見つけることができた。

例えば、魔女が空を飛べるのは空飛ぶ軟膏の力によるものじゃが、あれも自然の力が関係しておる。
その力を世間は「魔力」と呼び、恐れたのじゃ。

わしたちはその魔力を用いて、ゲーテたちと戦った。

すごい・・・!!
魔力・・・!!

そうじゃ、魔力同士の闘いじゃった。

えっ!?魔力同士・・・!?
あ、で、でも、ゲーテさんは人間だったんですよね・・・?

いや、彼はすでに人間ではなかった。
彼の中に悪魔「メフィスト」が棲みついていることが分かったからじゃ。

メフィスト・・・!?

そうじゃ。
人の弱みにつけ込み、その人の望みと引き替えに、魂を掌握し、心を操ろうとする恐ろしい悪魔じゃ。

もしや、その悪魔は、ゲーテさんが病に倒れた頃から・・・。

さよう。ゲーテの心が変わったのは、メフィストが弱った彼を狙い、彼の心を徐々に侵しはじめたのが原因だったのじゃ。

ゲーテたちとの戦いは熾烈を極めた。

メフィストは、ゲーテの姿を借りて現れ、わしたちをののしり、操ろうとした。
メフィストの狙いは、人間同士の争いで生まれる負の魂を集めることじゃった。

じゃが、わしたちは負けなかった。
わしたち薬剤師の中から、一人の若い女性が立ちふさがったからじゃ。

その女性はまさに救世主じゃった。
彼女の魔力は、まるで悪意を抗菌するかのように、暴徒に加わっていた多くの者の心を浄化していった。

そして、ゲーテの中に眠るメフィストを封印することに成功するのじゃ。

それが・・・伝説の薬剤師・・?

そうじゃ。
誰よりも強く気高く、そして、優しい女性じゃった。

しかし、彼女がかけた封印は時限付きのものじゃった。

なぜなら、悪魔を倒すには、悪魔に取り憑かれた者が自分自身の意志で勝つしかなかったからじゃ。

ただ、当時の荒んだ時代では、ゲーテが自分の意志で悪魔に打ち勝つことはできなかった。
偽医者が横行する時代に、誰もが医療に対する希望を持てずにいたからじゃ。
ゲーテの心も同じじゃった。

だから、彼女は未来にゲーテを託したのじゃ。

ゲーテはメフィストとともに長い間眠ることになるが、ゲーテの封印に成功した彼女は、その闘いが元で、病の床に伏してしまう。

彼女が息を引き取る前、わしは彼女に呼ばれた。
そして、ゲーテと未来の医療を救う使命を託されたのじゃ。

お春さん・・・。
だから、ファーマシストエナジーの高い薬剤師をずっと探し続けてこられたんですね。

わしが200年を越えた今も生きておるのは、彼女が最後の力を振り絞って、自分のファーマシストエナジーをわしに分け与えてくれたからなのじゃ。
だから生きながらえることができた。

とはいえ、大分老けたがのう(笑)

ゲーテさん・・・元の優しい人に戻ると良いですね・・・。

そうじゃな・・・。
そのためには、奴自身が自分の中に眠る悪魔に勝つしかない。
わしらがそのきっかけを与えられれば良いのじゃが。

お春さん・・・。

マキちゃんとナオミさんには、ずっとこの話をしようと思っておった。
ようやく話ができて、スッキリしたぞよ。

ザッ

おしゃべりはそこまでだ。

・・・!?

あ、あれって・・・!?

な・・中村・・・さん・・・!?

ゴゴゴゴ

中村さん、良かったです!!
ご無事だったんですね・・・!!

藤本・・・・マキ・・・・!

・・・!?
あやつ、何かがおかしい!?
マキちゃん!近寄ってはならん!!

えっ!!?

くらえっ!!!

ドォッ!

!!!?

ドーン!!!!!

マキちゃん!!!

う・・・っ、くっ・・・・。

ドサッ!!

マ・・・マキちゃん!!!!!

中村!!まさか・・・!!!
お主、ゲーテに・・・!

ふっふっふ・・・。

その頃。

マキ・・・。負けてはいけませんよ。
私たちが行くまで、なんとか食い止めるのです。

同士たち!
今、一人の薬剤師が悪と戦おうとしています。
今こそ宴を!私たちの力を一つにするときです!
ヴァルプルギスの夜を始めましょう!!

 


※本ノベルはフィクションであり、実在の人物・団体との関係はございません。


マキを襲った一筋の閃光!
それを発した主は、なんとあの中村だった・・・!

マキたちは中村の正気を取り戻すことができるのか!?

そして、マキの祖母が始める「ヴァルプルギスの夜」とは一体・・・!?

あらゆる因果の糸が、今、一つに束ねられる!

次回、薬剤師マキの調剤なる日々。

「伝説を継ぐもの」

この次もポーカンポーカン♪

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